中飛車 先手超速▲3七銀 対 後手ゴキゲン中飛車△3二金型(△4四角型)03 | 将棋・序盤のStrategy ~ 矢倉 角換わり 横歩取り 相掛かり 中飛車 四間飛車 三間飛車 向かい飛車 相振り飛車 ~
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オールラウンドプレイヤーを目指す序盤研究ブログです。最近は棋書 感想・レビューのコーナーで、棋書の評価付けもしています。

現代振り飛車ナビ の二歩千金さんをゲストに迎え、
最新のテーマ図について喋っていく、対談形式のシリーズです。

情けない事に、私が話した内容に誤りが発見されたので、
その訂正に付き合って頂いているという一幕です。
よって、私が一方的に話している事も多く、
対談としては少し失敗したなぁと思ってます^^;

前回までの記事:
中飛車 先手超速▲3七銀 対 後手ゴキゲン中飛車△3二金型(△4四角型)01
中飛車 先手超速▲3七銀 対 後手ゴキゲン中飛車△3二金型(△4四角型)02

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初手から
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5二飛
▲4八銀 △5五歩 ▲6八玉 △3三角 ▲3六歩 △6二玉
▲3七銀 △7二玉 ▲4六銀 △8二玉 ▲7八玉 △7二銀
▲6八銀 △3二金 ▲7七銀 △5六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲6六銀 △5一飛 ▲5五銀右 △4二銀 ▲5八飛 △4四角
(下図)


「△4四角型の新手法、というか本筋の手順が見つかりました。」

二歩千金さん
「新手法すごく気になります!一体どういう手順ですか?」


「△4四角に▲5四歩△7一角▲6五銀△3三桂・・・(下図)」

「ここで端歩を突くかどうかは難しいんですが、
二歩千金さん指摘の▲7七角が良い味だなぁと思ってました。
ところが、そこで△5三歩▲同 歩成△同 銀▲5四歩△4四銀があるんです。(下図)」

「△4四銀以下、▲同 銀△同 歩▲8六角が味よく見えて、
先手が随分良いと錯覚していました。

▲8六角までの読みは自己完結していて、
討論でも記事でも、話題にしなかったんですけどね・・・
しかし、▲8六角に対して△6四銀と打つ手が頑強だったんです(下図)」

「△6四銀!そのような受けが!」

「△6四銀・・・実は実戦で指された手なんですけど、
何故か検討時は目に映らなかった・・・指されれば普通なんだけど^^;

まあ当然ながら、▲同 銀△同 歩▲同 角から読みますよね?
しかしそこで△4五桂と捌くのが上手いんです(下図)」

「なるほど。」

「△4五桂以下▲4二銀と打っていくと、
△同 金▲同 角成△5七歩▲5一馬△5八歩成▲6一馬
△同 銀▲5八金右・・・(下図)」

「ここで△5七銀打とされて先手が勝つのは容易では無いです。
金銀の打ち替えで千日手になる可能性もありますね。

そもそも、▲4二銀と打つ感触が不本意ですよね^^;」

「たしかに、この展開は後手も戦えそうですね。」

「▲6四同角の代案としては▲5五銀が考えられますが、
これも△6三銀打で大変な局面です(下図)」

「△6三銀打以下、激しく指すなら▲5三銀ですが、
△4三金▲6四銀成△同 銀(下図)」

「上図以下▲同 角は△4五桂で捌かれます。
以下▲4六歩なら△5七銀、▲6五銀なら△5七歩~△6三銀打の要領です。

よって上図では▲同 銀が正着。
ここがとても大変な局面ですね(下図)」

「△5四金、いや△5四飛かな。」

「△5四金には、▲5二歩△同 飛▲4三銀でどうでしょう?」

「はい、この手が厳しそうなので
△5四金はまずいかなぁと思いました。。。」


「▲4三銀以下は、
△5七歩▲5二銀不成△5八歩成▲6一銀不成・・・
と強気に踏み込んで、先手がやれそうです(下図)」

「2度の銀不成が細かいですね。」

「そこで、次の選択肢は△5四飛ですよね(下図)」

「△5四飛に対しては、▲5五歩と▲6三銀打(※)が考えられます。」

※対談時、▲6三銀打に触れる事をすっかり忘れていました^^;
△5七歩▲2八飛△8五銀で難解な局面だと思います。以下
▲7二銀成△同 金▲5五歩△5一飛▲6三銀打△6一銀・・・
これは一例ですが、こうなると先手が決めきれません。


「▲5五歩には△5一飛(下図)」

「上図からは▲6三銀打や▲5四銀のように、
のし掛かっていく手が考えられます。

▲5四銀以下は、△同 金▲同 歩△4五桂▲5三歩成と進みます。
先手快調に見えますが、そこで△5七銀(下図)」

「△5七銀は▲2八飛に△8五銀(下図)と打つ狙いです。」

「もし▲5九角なら△5三角▲同 銀成△同 飛・・・
これは駒損でも駒効率の差で後手良しです。」

先手は歩切れなので▲5八歩と打てないのがつらいですね。」

「角を逃げるなら▲7七角でしょうけど、
そこで△6六歩(下図)と打てるのが△5七銀の効果ですね。」

「なるほどー。
どうして△5七歩ではないんだろうと不思議に感じてました。」

「▲同 歩は△5三角▲同 銀成△同 飛で捌けるので、
先手は▲6三とと攻めあうのだと思います。以下
△7六銀▲7二と△同 金▲6六歩で先手銀得ですが、
△7七銀成以下凌ぎ切れるかどうか・・・(下図)」

「▲同 桂に△6六銀成か、
それとも△6三歩でいったん銀を追うか……。」


「△6三歩は▲5二歩が嫌味なので、△6六銀成だと思います。
▲6三銀と打たれても、△同 金▲同 銀成が詰めろにならないので、
△5五角で後手が勝ちそうです。

恐らく△7七銀成には▲同 玉ですね。」

「△6六銀成▲同 玉△5七飛成の筋が怖すぎますが……。」

「そうですね。
△6六銀成に▲8八玉は△6五成銀で、
王手飛車の筋もあるので後手が良さそうです。

よって、▲5五歩△5一飛に▲5四銀は危ないので、
▲6三銀打としてみます(下図)」

「△同 銀▲同銀成に△8五銀はどうですか?
角が逃げれば△7六銀のすり込み、
角が手に入れば△6六歩~△4五角のライン攻めで。」


「うーん・・・△8五銀には▲4二銀と打ちますか・・・?(下図)」

「△2一飛?」

「▲3三銀成△8六銀▲4三成銀△6六歩▲8六歩(下図)」

「△6七歩成▲同 玉△4五角・・・うーん。」

「▲5六金△6三角▲5四銀・・・」

「ちょっと後手自信ないですか。」


「ここまで来ると。
▲4二銀があるので△8五銀を打つなら単にかな(下図)」

「先手は角を逃げてる場合じゃないですよね。」

「そうですね。▲7二銀成△同 金▲6三銀打・・・
6一か6二に銀を埋めたくなります。どっちかな。」

「玉はできれば動かしたくないかなぁ。
私なら△6一銀と打ちます(下図)」


「これ、千日手もあるかな(▲7二銀成△同 銀▲6三金△6一銀打・・・)。
打開するなら▲5四歩ですか(下図)」

「△5二歩で徹底的に受けにまわります。」

「△5二歩でも大変なのか・・・
いや、△4五桂と跳ばれてもちゃんと勝てる自信が無くて。
先手も自信を持って打開できないですね・・・

戻って、△5三歩と合わせた辺りで良い手があるかどうか。
これで良い手が無ければ▲7七角じゃない手を探す事になります。」

「先ほどの検討では△4五桂と跳ねだす手が常に切り札になっていました。
△5三歩▲同歩成△同 銀▲5四歩△4四銀の時、
▲同 銀でなく▲4六歩はどうでしょうか?」
(下図)

「なるほど。とりあえず△5五銀ですか。」

「▲同 角は7七に上がったのが手損になりそうなので
▲同 飛と取ります。」


「△4四角(下図)」

「▲5九飛△7七角成▲同 桂・・・
これは4七のキズが負担になりますか。△4七角があるので。」


「具体的にはどうするんだろう・・・
悔しいけど△5二歩ですか(下図)」

「△2四歩~△2一飛の筋もあるので▲3八金かもしれないけど、
△2六角▲5六飛△2四歩▲同 歩△2一飛・・・
中央を押し潰されてるけど、
2筋から手が出来れば後手持ちになりそうです。」

「なるほど。では△5五銀には▲同 角(下図)ですか。
一度7七に上がっているのでしゃくですけど。」


「▲同 角の方が嫌ですね。まぁ△5二歩と打ってみます。」

「▲7七角、▲7五歩、▲4八金・・・色々ありそうです。」

「大体△4四角とぶつけます。」

「そうかぁ、角を持ち合うと先ほどの▲同 飛の変化にほぼ合流するんですね。
かといって▲7七角△4四角に▲6六歩はいかにも気合負けです。」

「△5二歩は悔しいけど、互角のラインは保てそうかな。

どうも、△5三歩~△4四銀ぶつけが想定以上に嫌なんですよね。
好手と思われた▲7七角が、実は良くないのかもしれない。」

「いつでも△5三歩があると分かってしまうと、
先手もうかつに駒が動かせないですね。

△4四角は「菅井ノート」では2ページのみの解説でしたが、
こんなに奥深い変化が潜んでいるとは思わなかったので、
大変勉強になりました。」


「最新形は歴史が浅い分、掘り下げが甘くなりがちで、
新手法がドンドン出てくるのがブロガー泣かせです。
真面目に運営すると訂正記事をガンガン書かなくてはいけません。
これからも不真面目に運営して行こうと思います(笑)」

「そうですね。
定跡を舗装されたアスファルトとすると、
最新形は工事中でプロの職人が集まってガンガンやってるわけですから。
素人の私は遠巻きに見守るよりないです^^;」


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