電王戦 米長邦雄永世棋聖 vs ボンクラーズ 米長永世棋聖敗れる | 将棋・序盤のStrategy ~ 矢倉 角換わり 横歩取り 相掛かり 中飛車 四間飛車 三間飛車 向かい飛車 相振り飛車 ~

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オールラウンドプレイヤーを目指す序盤研究ブログです。最近は棋書 感想・レビューのコーナーで、棋書の評価付けもしています。

どうせ皆書くよなー、って思うと逆に書く気が無くなるんですが、
今日のこの日を囲碁の記事で終わりにするのは流石に無いよな(笑)
と思ったので、更新します。


題名の通りなんですが、
電王戦はボンクラーズの勝ちとなりました。

普段の戦績を聞くと、米長先生が辛いというのが普通の予想でしょう。
ただ、私はタイトルを獲った事のある棋士の「運」に賭けていました。
コンピューター相手に、運は関係無いんですかねぇ・・・。

棋譜しか見ていないのですが、
恐らく、形勢自体は米長先生が良かったと思います。

詳しい事は知りませんが、
多分まずかったのは△4二金だったと見ています。
一瞬の隙を突かれる形で敗退となりました。

前回清水女流が負けた時は「そうだろうなぁ」と思っていたんですが、
今回は流石に「時代が変わった」という印象を受けます。
引退棋士とは言え、元名人ですから。

コンピューター将棋は、
人間の思考を理解するために研究が始まった、と認識していますが、
将棋を見る限り、理詰めで曖昧さが無く、人間の思考とは違うと思います。

淡々と手待ちをして仕掛けのタイミングを窺う、という戦略は、
人間がやると「恥ずかしい」という感情もあって出来ません。
私なら、と言うか多くの人間ならば、高美濃→銀冠コースを選んだでしょう。

「曖昧である」という事は「ロマンがある」と言う事でもあるので、
人間の求める将棋像とは大分離れています。

多分、しばらくはこのままシステマチックに強くなっていくのでしょうが、
人間が強くなっていく、という事とは全く意味が違う気がします。

人間は羅針盤を求めながら強くなる気がしますが、
コンピューターは不安要素を読み尽くして強くなっていく感じです。
コンピューターも、成長過程では羅針盤が必要らしいですが、
羅針盤を仮定し、検証するという部分が無い将棋という手触りです。

正しいと思われるプログラムに真っすぐ向かっていく。
これも人間がなかなか出来ない事です(笑)

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ささっと書いたので、文章まとまっていないですね(笑)

最後に棋譜を載せておきます。

先手:ボンクラーズ
後手:米長 邦雄 永世棋聖

▲7六歩 △6二玉 ▲6八飛 △4二銀 ▲3八銀 △5四歩
▲4八玉 △5三銀 ▲3九玉 △6四歩 ▲6六歩 △7二銀
▲6五歩 △同 歩 ▲5八金左 △6三銀 ▲6五飛 △6四歩
▲2五飛 △3二金 ▲7五歩 △8四歩 ▲2六飛 △7二金
▲9六歩 △8三金 ▲6八銀 △7四歩 ▲同 歩 △同 金
▲6七銀 △7五歩 ▲7六歩 △同 歩 ▲同 飛 △7五歩
▲7九飛 △7二飛 ▲1六歩 △6五歩 ▲9五歩 △6四銀左
▲2八玉 △8五歩 ▲7六歩 △同 歩 ▲同 飛 △7五歩
▲3六飛 △8二飛 ▲6六歩 △同 歩 ▲同 飛 △6五歩
▲9六飛 △7三桂 ▲1五歩 △7二玉 ▲7六歩 △同 歩
▲同 飛 △7五歩 ▲4六飛 △8三玉 ▲7六歩 △同 歩
▲同 飛 △7五歩 ▲7八飛 △4二金 ▲5六歩 △5三金
▲6六歩 △同 歩 ▲同 角 △6五歩 ▲5七角 △3四歩
▲6六歩 △同 歩 ▲同 角 △4四歩 ▲7六歩 △同 歩
▲同 銀 △6五歩 ▲4八角 △4五歩 ▲7五歩 △8四金
▲7七桂 △6六歩 ▲5七金 △5五歩 ▲6五歩 △5六歩
▲6四歩 △5七歩成 ▲6三歩成 △4八と ▲5三と △4九と
▲同 銀 △6七歩成 ▲7四金 △同 金 ▲同 歩 △7八と
▲7三歩成 △同 玉 ▲6五桂 △6四玉 ▲7五銀打

まで113手で先手の勝ち

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さて、
まだ仕事残ってるんで、この辺で。

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