棋戦:第23回竜王戦挑戦者決定戦三番勝負第2局
戦型:中飛車
持ち時間:各5時間
場所:関西将棋会館
先手:羽生 善治
後手:久保 利明
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5二飛
▲4八銀 △5五歩 ▲6八玉 △3三角 ▲3六歩 △6二玉
▲3七銀 △7二玉 ▲4六銀 △8二玉 ▲7八玉 △7二銀
▲6八銀 △3二銀 ▲5八金右 △5六歩 ▲3三角成 △同 銀
▲5六歩 △同 飛 ▲3五歩 △7六飛 ▲7七銀 △7四飛
▲2四歩 △同 歩 ▲6五角 △4四飛 ▲6六銀 △4二金
▲7四歩 △3五歩 ▲7三歩成 △同 銀 ▲5五銀右 △8四飛
▲6八金寄 △7二金 ▲5八飛 △7四銀 ▲5六角 △5四歩
▲4六銀 △6四歩 ▲7七金 △2七角 ▲8六金 △9四飛
▲9六歩 △4九角成 ▲7五銀 △同 銀 ▲同 金 △7四歩
▲9五歩 △同 飛 ▲同 香 △5八馬 ▲同 金 △7五歩
▲6八玉 △9六飛 ▲6六歩 △9八飛成 ▲7八銀 △4一金
▲2三角成 △3二銀 ▲4五馬 △6三金打 ▲6五歩 △同 歩
▲6四歩 △同 金 ▲6一飛 △6三金引 ▲5五銀 △3四銀
▲5四銀 △4五銀 ▲6三銀成 △5七歩 ▲7二成銀
棋譜研究
途中までは中飛車 先手超速▲3七銀 対 後手ゴキゲン中飛車△3二銀型
と同じ形。
いわゆる「研究のその後」という将棋である。
31手目▲2四歩~▲6五角では他の手もありそうだが、
「中央を手厚くするのが本筋」というのが羽生の感想。
36手目△4二金は読みの入った手で、△5二金左は、
▲5四歩 △6四歩 ▲5六角 △5四飛 ▲5五銀左 △5三飛
▲3四歩 △4四銀 ▲5四歩
で良い。
同様の時、△4二金なら飛車が広い。
本譜の進行は、
まとまっているが角を手放した先手と
角を手持ちにしているが左右分断形の後手という図式。
どちらが良いかはわからない。
以降も熱のこもった激戦が繰り広げられたが、
序盤のStrategyとしては主題から離れるので省略する。
決定版となる構想の情報を掴み次第、
また取り上げたい。