僕の将棋人生の中で
自分史上最高の大逆転勝ち
の将棋を紹介します。
その1:沖元二さんとの対局
時は30年くらいも前のこと、
大阪正棋会の例会だったと思います。
当時の沖元二さんと言えば、
アマチュアの頂点に何度も輝いており、
全国的にみても実績ならナンバーワン、
全盛期を少し過ぎた感があるものの実力
でもトップ5には入るであろうトップ中
のトップに君臨するアマチュア棋士です。
しょせん県代表クラスの僕とは
1枚も2枚も実力が違います。
対局が始まり案の定、
不利な局面に追い込まれました。
敗勢と言ってもよい局面でしたが
この攻め方をして来て
くれれば逆転する。
という手順が一通りだけありました。
とは言え相手が相手ですから、
その手順を選ぶ確率はごくわずか、
でも希望を捨てずに粘っていました。
すると、なんと、あの沖さんが、
その手順で攻めて来たのです。
そして、ついに、
逆転のカウンターが・・・
決まってしまうと、沖さんと言えども、
粘りが効かない強烈なカウンターです。
幾ばくもなく大逆転勝ちになりました。
相手が格上だろうとも、
あきらめてはイケナイ実例です。
その2:植村真理さんとの対局
この将棋も30年くらい前です。
当時の植村さんは女流棋士になる
直前ではなかったかと思います。
この将棋も敗勢になり、
僕の玉に詰みがあることは互いに
認識している局面でした。
その詰み手順も比較的容易で、
敗色濃厚どころではありません。
でも、その詰み手順の中に、
たった1つの可能性を見つけました。
飛車で王手された時に、
角合すると逆王手になること
を発見したのです。
とは言うものの、
その合駒の角を同飛と取られたら
やっぱり詰みなので負けは負け
なのです。
状況を整理すると、
逆王手になる手順を相手が選び、
その王手に気づかなかった場合
のみ逆転できるという状況です。
その後はなんとか、
その手順に誘導することができ、
予定通りの角合い(逆王手)
を放ちました。
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僕は植村さんが着手し、
指が離れるのを固唾を飲んで
確認するや否や
植村さんの玉をつまみ上げました。
そう、植村さんは
王手をうっかり
僕は大逆転勝ちしたのです。
これは詰まされる手順の中で生じた
究極の大逆転劇なのです。
もし、勝負をあきらめていたら、
逆王手の角合いの手順は思いつかなかったでしょう。
この2局の実例どおり、
最後まで可能性はあるのです。
あきらめては
イケナイ!!
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