将棋ウォーズ戦記 | 将棋大好き雁木師の新将棋文化創造研究所

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「将棋大好き雁木師の将棋本探究」をリニューアルしたブログです。
主に将棋に関する詩などの作品紹介と、自分の将棋の近況報告を行います。

読者の皆様こんにちは。雁木師でございます。今日は「将棋ウォーズ戦記」のコーナーです。このコーナーは将棋ウォーズの自戦譜を振り返る内容です。長文となりますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

自戦譜の振り返りの前に、最近のウォーズ近況からお話しします。一時期はウォーズから離れていましたが、2週間前から突然再開。離れていた理由は色々ありますが、その1つに「詰めチャレ」の沼にハマってしまったことが挙げられます。

「詰めチャレ」とは将棋アプリの「将棋クエスト」内にある詰将棋のような問題です。30秒の制限時間内に玉を詰ませれば、持ち駒が余ってもOKというルールです。私はいつのまにやら、この沼にハマってしまいました。ハマりやすい要因はスピーディーな設定が原因かもしれません。

「詰めチャレ」にハマってしまった私は、対局数もに一時期の激減から激増。3分切れ負け(通称弾丸)を中心にやっています。ちなみに、詰めチャレのレートは1800点台で推移、最高点は2010点です。波に乗ると一気レートをに稼ぐタイプの私。当然一気に下がることも珍しくなく、のめりこみと電波環境は注意したいところです。

さて、ウォーズのほうは10分切れ負けを長く戦っていましたが、達成率が1桁台に落ちたことをきっかけに弾丸にシフトチェンジ。相変わらず右玉を軸に戦っています。弾丸特有の時計の叩きあいに持ち込んで勝つ将棋が多いです。本当は内容で勝てればいいですが、負け将棋を拾っている印象は否めません。

また、最近はウォーズ以外の実戦の場を求めて、とあるネット将棋大会にお邪魔しています。その大会とはこちら。

 

 

 

最近は「将棋女子」という言葉もあるのですが、Youtubeで将棋に関する配信をされる女性の方も増えました。その中のおひとりで将棋指導普及員の資格を持つ藤田葵(ふじた・あおい)さんが、月に一度主催されている藤田葵杯ネット将棋大会に参加するようになりました。この将棋大会で使うサイトはlishogiというものを使用しています。棋力を問わない大会なので、興味のある方はぜひご参加することをおススメします。

 

さて、今回ご紹介するウォーズの棋譜は負け将棋の棋譜です。持ち時間は弾丸。後手番が私で、お相手は3切れ二段の方です。

 

初手からの指し手
▲7六歩    △8四歩
▲6六歩    △8五歩

▲7七角    △6二銀    

▲7八銀    △7四歩
▲6七銀    △9四歩   

 

1図 

私は早々に居飛車宣言。お相手はまだ態度を保留しています。1図の△9四歩は棒銀狙いに見えますが、棒銀ではなくあの戦法を狙います。

 

1図以下の指し手

 

▲7八金    △6四歩    

▲5六歩    △6三銀
▲4八銀    △7三桂    

▲5七銀    △5二金右  

▲2六歩  △3四歩    

▲2五歩    △3三角    

▲5八金    △4四歩

 

2図

お相手は▲7八金から雁木に囲います。私は右辺の整備に専念。まだ玉の態度を保留していますが、右にいけば右玉、左に行けば左美濃が有力でしょうか。実戦はどちらに囲うか決める前にお相手に攻め込まれます。

 

2図以下の指し手

    

▲3六歩    △3二銀    

▲4六銀    △4三銀    

▲3五歩    △4五歩    

▲3四歩    △同 銀    

▲3七銀    △3二金    

▲6九玉    △8一飛    

▲2六銀    △6二玉

 

3図

 

私は△3二銀~△4三銀と雁木模様を狙いましたが、お相手の▲4六銀~▲3五歩の早繰り銀の攻めが後手の構想を咎める形になりました。▲3五歩に△同歩と応じると▲同銀から突破を許すので、△4五歩と突き違えて凌ごうとしますが、一度銀を撤退させてから▲2六銀と棒銀狙いにシフトさせるのが冷静な指し回し。私は待望の△6二玉で右玉を完成させ、お相手の攻め、私の受けの展開に進みます。

3図以下の指し手

 

▲1六歩    △1四歩    

▲3八飛   

 

 

4図

 

さて、3図から3手進んで4図の局面。お相手は後手の左辺の弱点を突く攻めを見せます。次の手は銀を逃げますが、相手の猛撃をどうしのぐかがポイントになりました。

 

4図以下の指し手

 

△4三銀    ▲3五銀    

△6五歩    ▲3四歩    

△2二角    ▲6五歩    

△7七角成 ▲同 桂    

△8六歩    ▲同 歩    

△同 飛    ▲8七歩    

△8一飛    

 

5図

 

4図からの△4三銀に対し、▲3五銀が基本に徹した数の攻め。対して私は△6五歩から角の捌きを狙いますが、お相手はすぐに角交換に応じず▲3四歩とくさびを打って右辺を制圧。5図の形勢は期神解析では互角の範囲でしたが、攻めている先手が好調に見えます。後手の反撃筋は△2二角~△6六歩で先手雁木の要の銀が狙い。しかし、お相手の方は右辺を制圧していることを生かして一気に攻め込みます。

 

5図以下の指し手

 

▲2四歩    △同 歩    

▲同 銀    △4四銀    

▲6六角    △4三金右
▲4六歩    △5四銀    

▲7五歩    △8六歩    

▲同 歩    △同 飛
▲8七歩    △8四飛    

▲7四歩    △同 飛

 

6図

お相手は5図から▲2四歩と突いて銀を前進。私は▲2四同銀に対して△4四銀と3三の地点に利きを足す数の受けで抵抗を図ります。しかし、この一手は一瞬ながら金銀の連結を崩すことになり、先手の▲6六角から後手は忙しくなりました。お相手の流れる攻めに私は防戦で抵抗しますが、戦いのさなかに玉形が薄くなり、玉飛が接近する右玉の弱点を突かれる格好になりました。

 

6図以下の指し手

 

▲4五歩    △同銀右
▲3七桂    △7六歩    

▲7五歩    △5四飛    

▲4五桂    △7七歩成
▲同 金    △4六桂

 

7図

 

 

お相手の攻めは止まりません。▲3七桂と桂馬も活用し、全軍躍動の構え。突破を許すと苦しい私はひたすら受けから反撃に転じ、△4六桂と飛車金両取りで反撃の糸口をつかみます。さてこの両取りは受けるべきか、それとも手抜いて攻めるか。7図の時点での残り時間は、先手が1分19秒。後手が1分30秒。3切れでは一つの熟考が命取りになるケースもある中で、選択肢に迷う局面に持ち込むこともテクニックの1つといえます

 

7図以下の指し手

 

▲4八飛    △5八桂成  

▲同 銀    △6五桂    

▲5五桂    △7七桂成
▲同 角    △7六歩    

▲6三銀    △7三玉    

▲6六角    △7七角
▲6七銀    

 

8図

お相手は7図から8秒の考慮で▲4八飛と飛車を逃げました。これは解析の結果は弱気との評価で、▲7四歩が正着との結論でした。▲7四歩に喜んで△3八飛成は▲7三歩成から攻めあって陣形の差で先手優勢。△7四同飛は▲8三銀が飛車を攻めつつ玉に迫る手となり先手優勢です。

実戦は、△5八桂成から金と桂馬を交換して△6五桂が反撃の二の矢。お相手も桂馬を使って攻め合いになります。攻防が続く中で、8図の▲6七銀は△6八金の詰めろを飛車の横利きで防ぐ受けの一手。しかし、この手は後手勝勢の評価が出ました(ソフト解析の結果)。この局面での残り時間は、先手後手ともに47秒。勝負所で私は次の一手に11秒費やしました。そして勝敗を決める運命の一手を放ちます。

 

8図以下の指し手

 

 

△6八金    ▲同 飛    

△同角成    ▲同 玉    

△7七金    ▲同 角    

△同歩成    ▲同 玉    

△5九角    ▲6八歩    

△5五銀    ▲同 歩    

△8五桂    ▲7六玉    

△6三玉    

 

9図

 

私から8図から△6八金と王手をかけました。しかしこの手は悪手で形勢逆転。以降は攻めれば攻めるほど駒を清算されてしまい、上部脱出を許すことになりました。

戻って8図では、△5九金と迫る手や△5五銀と攻めの桂馬を払う手などが有力でした。一例として、△5九金は▲7九玉に△6八歩が飛車の利きを遮断する一着となります。

実戦は、お相手が上部脱出に成功後、猛攻撃で後手玉を追い詰めました。

 

9図以下の指し手

 

▲5四歩    △同 金
▲7四角    △7三玉    

▲6二銀    △8二玉    

▲7三金
まで115手で先手の勝ち

(残り時間▲26秒 △8秒)

 

投了図


 

9図からお相手は▲5四歩と飛車を取って勝負あり。投了図以下は△8一玉と逃げるしかありませんが、▲8二金打や▲8二飛までの詰みとなります。

 

この1局を振り返ると、右玉の弱点を見事に突かれて受けに回る時間が長かった感覚でした。反撃から勝利に結びつけるチャンスはあったものの、勝負所で決めれなかったことが悔やまれる一局となりました。負けるときは一瞬のミスを突かれて一気に持ってかれることも多いです。弾丸でも負けにくい将棋を目指したいものです。

 

さて、長々と話してきましたが今日はここまでとさせていただきます。本日も長文となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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