以前、おそらく週刊将棋の観戦記で

「女流棋士は流行や勝率よりも、自分の好きな戦法を優先させる傾向がある」

という様な意味合いの文を、真梨花ちゃんが言ったのを覚えている


一瞬「それをあんたが言うか!ふ

と新聞に突っ込んだのは事実だけれども

真梨花ちゃんが言った事もまた、事実だ


まず女流のトップは居飛車穴熊を指さない傾向がやや強い

清水さんを見ても、矢内さんを見ても

玉は2段目以上に置いてある


一方、現在男性棋士でメッキリ減った純粋四間飛車

これが女流棋士は非常に多い

オールラウンドプレーヤーと呼べる女流は

おそらく片手で数えられてしまうだろう


もちろん、得意型を持つ事は利点だと思うし

必ずしもオールラウンドプレーヤーが有利とも限らない

が、女流棋士は一つの戦法と、相○○との二つで戦っている事がほとんどだろう


何故、変えないのか?

人それぞれだから一概には分からないけれども

以前の私なら「変える必要が無いから」と言うかもしれない


左美濃や穴熊に対して、藤井システムが猛威を振るった様に

ある戦法を徹底的に研究するという事を、あまりしない

互いの戦法を潰しあう時代が、女流界にもくれば

もっと序盤が大切な物だと実感するんだと思う


まあ何が言いたいかっていうと

変える理由を突きつけることが出来なければ

女流棋界の序盤(特に対抗型)は、進化しないと思うのです

きっと、突きつけるのは我々の役目だと思っています