(基本図)
(△62玉まで)
今回は、広瀬ー片上戦の内容を振り返ります。
基本図から数手進み、第1図。
(第1図)
(▲13竜まで)
渡辺新手で有名な局面。
有力ながら、プロの実戦例は少ないです。
第1図から、△71玉に▲63香成が新手。
もっとも、▲63香成が一番自然な手です。
第1図以下、△71玉▲63香成△57歩▲同金△55飛▲56歩△65桂▲73成香△57桂不成▲63桂△同角成▲同竜(第2図)。
(第2図)
(▲63同竜まで)
この局面は、一部のプロ棋士は研究済みで、先手良しと結論つけた棋士もいるとのこと。
第2図は、先手が詰めろ逃れの詰めろをかけた格好。
ここでの候補手は①△62歩②△62銀③△62金打。
①の62歩はいかにも危ないので却下。
②か③に絞られますが、広瀬七段は△62金打としました。
しかし、これが敗着になってしまいました。
永瀬五段説によれば、②の△62銀なら後手勝ちとのこと。
本譜の進行をみれば、金と銀の違いの謎が解けます。
第2図以下、△62金打▲82香△同銀▲同成香△同玉▲73銀△同金▲61竜(第3図)。
(第3図)
(▲61竜まで)
第3図の後手玉は、受けなしまで追い込まれました。ここで、先手玉は詰むや詰まざるや。
ここで、先ほどの金と銀の違いが大きくでてしまいます。
第3図以下、△69桂成▲同玉△68歩▲同玉△57銀▲同玉△56飛▲48玉△57金▲49玉△48香▲38玉△47金▲同玉△35桂▲56玉△54香▲55歩(第4図)。
(第4図)
(▲5五歩まで)
第4図が、片上ー広瀬戦の投了図です。第2図の△62金打のところで△62銀だと、73の金が銀で、持ち駒が銀ではなく金になっています。
その局面を再現してみましょう。
(再現図)
この局面だと、△55馬▲57玉に△77馬!の開き王手で詰みます。
合駒は△47金。▲48玉は△47金以下です。
この詰み筋は、僕の師匠が指摘してくれました。
片上ー広瀬戦は中飛車が負けてしまったけれども、局後の検討で中飛車勝ちという結論をだされては
58金右急戦は苦しい状況だと思います。
【ナルガメモ】
居飛車が58金右急戦を採用する際には、現在の状況を覆すような研究が必要と、かなり苦しい状況。