この時期のルーティーンの作業として
池底の耕しを連日行っています

 
農家の方ならよくご存知と思いますが
氷池の底は水田とほぼ一緒で
土をきめ細かく水とともに撹拌し
やがて沈殿することによって水が漏れない効果と土中の不純物(植物の根など)を浮かせて取り除く効果があります
 
池が大きいのでこの作業を丁寧にやるとほぼ1日中池の中を縦横に行ったり来たりしています
 
苗を植えるわけではないので
それほど深く耕す必要はありません
 
耕したら水を溜め
溜まったらドドーっと放水しまた耕す
この作業を何度も何度も繰り返し
池底を含めた池全体の清浄性を高めて
なおかつ
最終攪拌の時に消石灰を全体に撒き酸性土壌を中和し消毒します
これがが11月の大切お仕事になります
※消石灰は強アルカリ性ですが12月に入ってから何度も何度も水の入れ替え(薄氷を割って捨てる作業)とともに中性になりますから安心です
 
紅葉した木の葉がまだ落ち切っていないので
まだまだ氷が凍るのは先ですね
 
日光の天然氷(弊社を含む3社ともに)は明治時代から変わらぬ伝統の方法で造られているのです