私は、夫が税理士で、私が社労士なので士業夫婦になります。

夫から、「俺のことはブログに書かないで」と言われているため

ほとんど書いてきませんでしたが、今回、少しだけここで書こうかなと。

 

というのも、今、令和5年の会計処理+確定申告準備をしていて

過去を思い出しました。

 

私は、開業前に数年、税理士事務所に勤務していたことがあります。

そのときに日商簿記1級を取得したのですが、

そこからさらに先に、税理士取得を目指さなかった理由として・・・

税理士受験科目には、簿記論以外は、

「計算」の他、「理論」(いわゆる論文でしょうか)があり、

学生時代に国語苦手だった自分としては、

「自分に論文は書けないよ、無理だ」、と思ってしまっていました。

 

それから何年後か、司法試験でゴリッゴリの論文を書く羽目になろうとはオエー

 

 

夫によると、税理士試験の「理論」は暗記したものを吐き出す、というものらしいです。

他方、予備試験、司法試験の論文は、

暗記したものを吐き出す部分と、現場で考える部分と、両方あります。

 

予備試験の受験勉強としては、

短答式試験→2ヶ月後の論文試験とあるのですが、

私は短答式試験の1ヶ月前から短答の勉強のみを開始し、

それ以外の1年の内11ヶ月はひたすら論文の勉強をしてました。

その論文の勉強は、過去問や演習で、判例を参考にしながら、

法律構成を考える、というものです。

 

あとは、用語の定義や判例のフレーズなどを暗記するというものがあるのですが

(いわゆる業界用語で「論証」とか「論パ(論証パターンの略」といいます)

私はこれがとにかく苦手で、覚えても覚えても忘れてしまうのです。

年齢が関係あるのでしょうか。

これまでの受験(大学受験や社労士受験、社会福祉士受験と、いずれもだいぶ前の話ですが)では、

暗記で苦労した覚えがないので。。。

 

なお、予備試験合格者の年齢構成(私が合格した令和4年)は30代以下が、94%を占めています。

対比として参考まで、社労士試験合格者は、30代以下は44%です。

 

また、予備試験のなかの論文試験に限ると、

30代以下の合格率は27%に対し、40代以降になると4%と

統計的にも、高齢になればなるほど合格が難しくなることがわかります。

年齢が高いと任される仕事も多くなり勉強時間が捻出できないというのもあるかもしれませんが

私のように暗記力低下というのも一因にあるのかも、と思ったりします。

 

 

結局、暗記が苦手なので、普段の勉強では、ひたすら論理思考を養う勉強をし、

あとは試験の現場で何とかする(業界用語で「現場思考」といいます)

という作戦にしましたネガティブ

 

 

 

最初に戻ると、

結果的に「論文」といわれるものを書くことになったので、

だったら、税理士事務所勤務時代に税理士を目指しておけば、

というのには、ならないかな・・・。

夫をみていると、税理士業務、とても大変そうです。

あと、夫婦で同じ税理士だと、考えの相違があり喧嘩になりそうで

違う職業で良かったと思っています。

 

試験の難易度と言う意味では、

税理士試験が科目ごとに受験できて合格を積み重ねできるのに対し

予備試験は、全科目一気に受験し、口述不合格で、翌年はリスタート(短答、論文合格が全部水の泡)

という過酷さがあります。

夫は仕事をしながら年数をかけて一科目一科目合格していったので、

仕事をしながら年数をかけて粘り強く資格試験の合格を目指した先輩が間近にいたことは

とても支えになりました。

 

 

で、夫が税理士、妻が社労士(またはその逆)の夫婦も

全国にはたくさんいると思うのですが、

私のように、社労士の妻が障害年金特化というのは稀に思います。

というのも、税理士である夫側の顧問先から社労士顧問の依頼が妻にあるため

顧問業務だけでも事務所経営上、困らないことが多いからです。

 

 

なので、私が障害年金特化しているのに対し、

周囲の社労士からは奇異な目でみられたりみられなかったり。

というか顧問に困らないだろう(にもかかわず、障害年金をやっている)

と言うことで、嫉妬の目を向けたり嫌みを言う同業の方もいるにはいました。

 

 

ただ、うちの場合、

夫の税理士事務所開業からあまり年数開けずに私が開業したので、

夫の顧問先の従業員規模から、社労士顧問は不要、というところが多く、

なので、私自身、開業当初、顧問業務だけでは暇だよな~っていうので

障害年金を始めたのでした。

当時は、今みたいに障害年金だけをやる社労士事務所はいなく、

また、私としても、障害年金の依頼がたくさんあるとは思えず、

夫から紹介受けた顧問業務+障害年金業務+ゆくゆくは成年後見

と当初は考えていました。

それが、開業2~3年くらいして、顧問と障害年金双方が増えていったため

成年後見を勉強する余裕がないとわかりました。

その後、そもそも障害年金がもらえるべき人がもらえていないし、

かといって本人が不服申立てやるには負担が大きすぎるし、で、

私が頑張らないといけない!と

障害年金業務に没頭していったのでした。

で、次第に、夫から紹介の新規顧問は断ったのでした。

私が障害年金に注力したいからというので、そこは夫にも理解をしてもらえました。

 

 

最後にですが、弁護士になれば、無試験で社労士に登録できるので、

だったら、社労士受験せずにいきなり弁護士(司法試験)目指せば良かったんじゃないかと

思われるかもしれませんが、

障害年金やらなければ弁護士目指さなかったので、

私的には社労士→弁護士の順は、必然だったかなと。

 

そのうち、夫が税理士、妻が弁護士・社会保険労務士・社会福祉士という

多分珍しめの組み合わせの士業夫婦になる予定です。