闇営業騒ぎの真相や如何に! | 笑福亭純瓶オフィシャルブログ Powered by Ameba

闇営業騒ぎの真相や如何に!

【ウワサの闇営業について】その② ~テレビでは言わない事~
(結構長文です、お時間のある時にでもお楽しみ下さい)
今回の「闇営業騒ぎ」は単に「タレントが悪いことをした」「所属事務所に咎められた、迷惑を掛けた」とストレートに受け止めるものではございません。
ここには「疑問」や「思惑」や「ウソ」が見て取れます。
確かに反社会組織のパーティに出演しギャラをもらう事はダメです、アウトです。しかしそれは本人達がその組織の事を理解していたのか否かで大きく変わって来ますね。

はじめに僕は今回、顔と名前の上がったタレントさん方の事を直接知りません。
事務所も違うしテレビで観るだけで会った事もございません。
つまり、かばう気など毛頭無い事をお伝えしておきます、ただ「この業界の仕事は以下のような事なのです」と言う事を書きます。

我々の業界は仕事の請負や、逆に頼む時などあまり多くを伝えません。日時、場所、集合時間、仕事の内容(落語公演か司会かなど)、決まっていたらギャラの価格、などくらいです。現場に行ってから初めて「今日は落語ですか?司会ですか?落語なら持ち時間どれくらいですか?」と聞く事だって茶飯事です。

だから彼らが「相手の事を知らなかった」と言っているのは可能性として十分に考えられるのです。かく言う僕ももう30年以上も前の昔の話になりますが先輩の落語家さんから余興の司会のお仕事を頂いて現場の料理屋さんに着くと、見るからに反社会勢力組織の方々がウヨウヨと居たので(昔はその筋の人と一目で分かる、凄く分かりやすい格好をしていた)「うわ!エラい事ですね、余興してる時にイチャモン(クレーム)でも付けられたらどうしましょう!」と、この仕事の発注元の演歌歌手に言うと「大丈夫、大丈夫、あの人達がお客さんやから」と言われ「ええええ~!」と驚いた事がありました。
いつも仕事を頂き大変世話になっている先輩からの仕事だし、相手が相手だけにその場で「それなら帰らせて頂きます」など言えよう筈がございません。当たり障りなく淡々と演歌歌手二人の歌とカラオケタイムの進行をこなし終えましたが、極度の貧困若手生活時代に「今日のギャラは要りません」などもまた言えず、もらって帰った事がありました。よく言う「事故みたいなもの」です、こんなのは。特に若い時にはありがちで後で「先輩!エラい仕事だったじゃ無いですか!」とか「先輩は知ってたんですか?」などとも聞かず言わず、自分で個人事業主としてやっていくならこんな経験もあるんでしょう、一つ一つ勉強です。また30年前はコンプライアンスなんて言葉は一般的でもなく似たような事は他所でもよくあったように思います。

余談ですが、何故いつもタレントばかり責められるのですかね?依頼があっていつもの仕事(舞台)をこなしギャラをもらう、当たり前のことです、それがお仕事です。このスキャンダルで言うと、この会場を貸した側(ホテル?)も料金をもらってるんですよね、食事やドリンクを提供した側(同じホテル?)も料金をもらってるんですよね?「知らなかったから、知っていたら貸しませんよ」なら芸人達も知らなかった可能性大ですよ。
暴力団員や詐欺集団員が、あなたのお店にラーメン食べに来るかも知れませんよ。「そうとは知らなかった」、芸人達もそうとは知らなかった可能性大ですよ。だいたい知ってたら入店拒否します?できます?「タレントは違う、別」と言う人も居ますが、それって職業差別だろう。
事務所からの仕事だったら直接芸人に火の粉は掛からない?掛かります思いっきり。マスメディアは視聴率、部数を上げる為に有名人の名を挙げて魔女狩りをするのがお得意だから。話を元に戻します。

今回もあの中の一人の芸人さん(誰か知らんけど)が舞台で「ガラの悪い人も居ますね」などと言う発言をしているVTRが流れ「反社会勢力組織と分かっていたのだろう」と証拠の画像のように取り沙汰しておりますが、あれは全く逆です。相手がヤクザと分かっていたならあんなギャグが言えよう筈がございません。我々も舞台では色んな辛口ギャグを言います、褒めて褒めて辛口、褒めて褒めて辛口、そんなリズムで笑いを取りに行きます。辛口部分だけ切り取って流されたらたまったものではございません。またこのギャグは危険な橋を渡ると言う覚悟の要るギャグです。ほとんどが笑ってくれますし、逆に気に入って下さって益々仕事に繋がる事もありますが、中には本当に怒る人も居るのも事実。ですから先の芸人が舞台でそう言ったのは相手がホンマモンと知らないから言えたのです。

雨上がりの宮迫氏も「今度、アメトークの観覧にご招待します」と言うような事を言ったのも同じで、相手が詐欺集団と分かっていたら言う筈がございません。この場を早く終えて関わりたくなくサッサと帰りたいからです。僕らもよくリップサービスとギャグとその場を盛り上げる為とその場のノリで「出血大サービス的」なリップサービスを言ったりします。それで本当に「その話、お願いします」と言って来たら「あ~本気にしたんだ」と思いながらも言った限りはその通りのサービスをしてあげます。
テレビ局は「観覧者はこちらで厳選して入場してもらってます」的なコメントがありましたが、もしもまだ問題のある団体と発覚していなかった当時なら、宮迫氏から「申し訳ないけど入れてあげて欲しい」などとと言われたスタッフは、看板司会からの申し出に丁重に入れてあげるに違いありません。

また仕切り役のカラテカの入江氏も「そんな組織と分かっていたら先輩芸人さん達を誘う筈がありません」と言うコメントも嘘ではないと思います。売れっ子の先輩芸人に可愛がってもらわないとテレビの仕事などなかなか無いのだから危険な場に連れ出す筈がございません。

参加者の男から「僕らは “もしもし(振り込め詐欺)” だから」と言われても「こいつ、しょーむない(つまらない)シャレ言いよるなぁ、やっぱり素人、センスのカケラもない」と思いつつも(同じような事はしょっちゅう有ります)こちらは芸人だから瞬時にイキな返しをしたのでしょう、職業病です。これも「知っていた」からではなく「知らなかったから」と取れない事もない。知っていた訳ではないかもしれません。まず持ってその芸人も「もしもし」と言う隠語を理解していたかどうかも分かりません。

また他にも色んな事が見え隠れしています。例えば仕切り役のカラテカの入江が解雇されたのは仕方のない事、のように見えますが、これは吉本にとって旨味のないタレント、あまり利益をもたらさないタレントであったからだと思います。もしこの役がドル箱スターだったら同じく謹慎処分にしていたと思います。

あまり旨味のないタレントがエラい事をしてくれた、飛び火がかかる前に切って(解雇)しまえ、トカゲのしっぽ切りです。

後の誘われた側の芸人達のほとんどは稼ぎ頭です、事務所もそうそう切りたくない、そこで「ギャラはもらってない事にしろ」と言う命令に近い指導が入ります。
闇で行った負い目で皆んな逆らえません。しかし幾ら何でも無理があります、浅はかです、世間をバカにしてます。あれだけ衣装を完璧に揃えて演じてる芸人やら、当時流行していた持ち歌を熱唱する芸人やら、ギャラをもらっていない筈がない。

「ギャラをもらっていなかった」が無理だと分かると一転、今度は「もらってましたと言え」と言う命令に近い指導が入る。傷は深まるばかりですが事務所は「我々の聞き取り調査の結果」などと正義ぶる。芸人達は何も言えない、闇営業に行った負い目もあるし、事務所に逆らえないし。だから皆んな一斉に「ギャラをもらっていない」と言い、一転「もらってました」と一斉に揃って言ったのです。

関わっていない他の芸人仲間もコメントを求められたら、当たり障りない返事を奥歯に物の挟まった感じで答えたり、「もらっていない」「実はもらってた」などのウソはアカン!と声高に言っている芸人仲間のコメントは、それを言わせた事務所への、せめて一矢報いてやろうと言うコメントに聞こえてくるのは僕だけでしょうか?

それよりも何よりも事務所側などは「なんて卑劣な事をしたんだ」と言うのではなく「損失が出る」ことばかり考えていると思います。だから「もらった事にしろ」「え!今更ですか?」「そのかわり何ヶ月後には復帰させるから」と言う打ち合わせが行われ、そんな事務所側の算段が視聴率を稼いでナンボのテレビ局との間で密約も交わされ、嵐の収まるのを待っているのだと思います。

知らんけど。(関西人、見て来たようなウソをつき)
でも強ち当たっていない訳ではないと思いますよ。

最後にもう一度、僕は今回、顔と名前の上がったタレントさん方の事を直接知りません。
事務所も違うし、テレビで観るだけで会った事もございません。
ですから、かばう気など毛頭無い事をお伝えしておきます。