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気ままなひとり言。

【ウワサの闇営業について】その① 闇営業とは
所属事務所にナイショで行く仕事の事です。通称ヤミと言い「この前ヤミで行った仕事がね…」などと同業者の間で使われたりします。

今回の「闇営業騒ぎ」は言葉に「闇」と付きますから、なんだか法律違反をしているように素人さんは思うかもしれませんが、闇営業自体は単に所属している事務所とタレントとの契約上の問題で別に法律に違反した犯罪と言う訳ではございません。
特に今回は相手が社会の闇団体(犯罪団体)と相まって「闇繋がり」になってますからややこしいかも知れませんが。

さて、芸人(芸能人も?)はヤミをほぼ100%やってます。なぜなら所属事務所のギャラでは到底食べていけないからです。ヤミをやっていないのは十分に売れていてスケジュール管理が徹底されている芸人、芸能人、タレントなどです。ギャランティもそれなりにたくさん貰えているからヤミで仕事に行けないと言うより行かないです。もしヤミに行けば管理されず個人の責任で動くので、売れっ子芸能人なら仕事以外に煩わしい事が大変多く起こりえて困る事だらけになりますから。

また、経済的には十分満足しているので、たまの休みは羽を伸ばしたいからと言う事もあるでしょうし、それよりヤミに行った事が所属事務所にバレて関係を悪くしたくないからと言うことの方が大きいと思います。特に今の時代、SNSなどでスグにバレますから。

因みに、我々落語家は落語会を個人でやっています。
私は松竹芸能に所属してますが契約時に「日頃の落語会活動は個人でやってくれ、事務所はそこまで管理できない」と初めに言われました。

落語活動と言っても、
①お寺やお店などの協力のもと行う落語会、
②会場を自分で借りて(有料)行う落語会、
③イベントに雇われて行う落語公演、
と大きく3パターンに分かれます。

①は事務所が管理するには報酬が少なく相手にしません
②はヘタすると借りた自分が赤字になる事も有ります
③は営業に入ります
が、ひっくるめて個人で行なっています。

その理由もまた大きく4つ有り、
①事務所を通すと割(わり/自分への報酬)が事務所の営業ギャラまで下げられる、だからこれくらいヤミで行かないとやってられない、
と言った処でしょうが実態はもっと酷く、
②正直に事務所を通したが自分以外の芸人に差し替えられて自分が行けなかった、
③自分は行ったが別の芸人も入れられて自分の割が極端に少なかった(一番少なかった)、
などアホらしく思える事が茶飯事で、もっと酷いのになると、
④事務所に通したハズが社員が事務所を通さず、自分には営業ギャラまで下げて支払っておいて後のピンハネ分は自分のポケットに入れた、
など有ります。

所属事務所なんてこんなもんです。
事務所が品行方正とは限らないのです。
どっちもどっち、狐と狸の馬鹿試合なのです。

ですから私は「所属事務所との専属契約と言ってヤミを禁止するならタレントに生活できる最低価格は保証して仕事を回せ」と言っています。(嫁さんに) (~_~;)

また先述べのように「もしも芸人側からの持ち込みの営業が有ったならピンハネの割を変えろ」とも言います。(独り言で) (u_u)
もちろん事務所側が取ってきた営業ならこちらは営業ギャラで受け、ピンハネは幾らかは見ない、で良いと思います。

(ん〜…、時間が有ったら、続く)