写真を撮り忘れましたが、こちらのレディースシューズは、前足部に穴があくほど底が減っていました。

地面に接していた1層目部分は、削ると溶ける材料でしたが、その層を全部削り取り、ウェルトを残してミラーハーフソールを張りました。





違和感なく仕上がったのではないでしょうか。

こちらの靴は、以前、リフト修理をさせて頂きました。
踵部分はほとんど減っていませんでしたが、インクだけ剥げていたので塗りなおしました。

お客様にとって履きやすい靴だそうです。
自分の足型に近い木型の靴を見つけるのは、なかなか難しいので、お気に入りの靴を長く履くためにも次の事をして頂くと良いですね。
①連続して履かない。(陰干しして湿気をとる)
②脱いだらブラッシングして砂ぼこりをはらう。
③時々、お手入れをする。(靴の中も特につま先側にほこりがたまったりするので時々拭き取る)
④底が減りすぎないうちに修理に出す。
⑤雨の日、地面が濡れいている時は、レインシューズを履く。

お手入れと言えば(今回の靴は、布製ではありますが)、時々、どのくらいの頻度で革靴のお手入れをすれば良いのか質問を受けます。また、プロではないので革靴の事は分からないと言われる事もあります。
しかし、プロでなくともお手入れをしていれば、革が乾燥しているなどの状態に気付きます。
まずは、1回お手入れをしてみましょう。そして、その時に革の状態を観察しておきましょう。

革も動物の皮膚なので、人間の顔の皮膚と一緒と考えて頂いて、顔には化粧水や乳液をつけるのと同様に革もお手入れが大事です。
私は、新しい靴は、乾燥しているので、おろす前に革に栄養を与えるローションと靴クリームで磨いておきます。普段は、脱いだらブラッシングをして、シューキーパーがあれば入れておきます。
そして、履いたら靴の中が汗で湿っているので、乾燥させるのに二日以上置いておきます。
革が少し乾燥ぎみかなぁと思ったら、革に栄養を与えるローションをつけて磨き、つま先や踵の色が剥げかけている時に靴クリームをつけて磨きます。(起毛、エナメルなど革の種類によっても方法は異なります)

革靴は、お手入れが必要です。
せっかく革靴を選ばれたのならば、長く良い状態で履くためにもお手入れをしましょう。
仕事ができる人は、靴も綺麗と言われますが、意外と足元はみられています。
何より綺麗な靴を履いていると気分が良いですね。

当方でも靴磨きは致しますが、磨いた後の日々のお手入れをするのとしないのとでは、だいぶ違います。
もちろん、お手入れの事で分からない事があれば質問してください。
お手入れグッズの取り扱いもありますので、何かあればご相談ください。