こんばんは。


というわけで今日は、神保町花月公演『河童の水際』の感想をだらだらとー。



まずは、この公演に携われてホントにホントによかったなと(^^)。


お声がけ頂いた時から楽しみにしてて、キャストさんにお会いしてまた楽しみになって、本読んで更に楽しみになって、ワックワクで稽古に入ったら…。


膝やっちまいまして(^^;)。(←令和元年・膝の皿ヒビ事件)


サポーターつけたら全く痛みなく動けるんですが、無理させまいと降板話も浮上しまして。


自分の不注意が招いたことだから謹慎的なことなら諦める、ただ僕の膝を心配しての措置ならホント全く無理はしてないし動けるからお願いだから止めないでほしい、でもどうしても多少不自然な動きにはなるもんで、作品を壊すようなことはできないのでとにかく演出の浅野さんに相談してくれと一万回くらい繰り返し。


結果、浅野さんに半ば強引に『膝の古傷痛む人』っていう設定を乗せて頂き、なんとか参加させて頂けることになりました。


もうこの時点で思い入れ半端ないことになってるんですがね(^^;)。とにかくたくさんの方に迷惑かけたんだから、これはもう絶対にヘマはできねぇぞと。


そもそもですね、膝やる前から僕は自分が芸人で一番上だったもんで、『可愛い後輩たちのケアしてやるぞー。』とか『役者さんたちと後輩たちを俺が繋げてやるぞー。』とか、『逆に後輩たちが役者さんたちに失礼働かないよう厳しく監視するぞー。』とかって勝手に意気込んでたわけなんですけどね。


蓋を開けたら俺が一番迷惑かけるというね(^^;)。


結局僕が一番役者さんにも後輩にもケアしてもらってました。


しかも、僕が何するまでもなく、皆さんすぐに打ち解けてましてね(^^)。


もちろん自分も含めて芸人たち散々失礼働いたとは思うんですが、それを受け入れて一緒に楽しんで下さる懐の深い皆さんで。


あぁ、いいキャストさんに恵まれたなぁと(^^)。


お人柄とか取り組む姿勢とか、ホントお一人お一人について書きたいくらい。(←書かないけどな)


稽古決して楽じゃなかったですが、毎日楽しくやれてたのは皆さんのおかげです。


あと浅野さん(^^)。


柔らかい雰囲気だけど丁寧で熱量はビシビシ伝わってくる方。でも、凄く芸人のことも立てて下さるというか、芸人のやりたがることも尊重して下さるんです(^^;)。


今回一番芸人にも細かいところまで演出付けたそうなんですが、脳ミソピュア芸人たちが乗せられてどんどんのめり込んで行く様は、ある意味とても美しかったです(^^)。(←僕も凄く勉強になったし稽古が楽しかったです)


とにもかくにも後輩含め、ホント素敵な方々に囲まれて幸せでございました(^^)。



で。


作品についても。


今回の『河童の水際』は、元々浅野さんと松宮かんなさんのいらっしゃるJungle Bell Theaterさんの作品でして、それの再演だったわけですが。


これがホントに素敵な作品でしてね。(←いやマジで)


まさに『名作』なのですよ。


だから、稽古する度にその重みを感じてました。


芸人混ざった途端『駄作になった』と言われたら洒落になんないですから(^^;)。(←後輩が必死だったのはこれもあるはず)


台本の言葉とかもね、ホント丁寧に丁寧に描かれてましてね。(←俺の大好物、美しい日本語)


伏線の作りとか回収とかもホントお見事で。


…ホント、客席からも観てみたかったです(^^)。



ここからはご覧頂いた方しかわからないと思いますがね。


最後、河童に泣かされるんです。


ずっとコミカルだなぁと思って見てた変てこりんな河童にボロボロ泣かされるんです!


…もうそれだけでも怪作ですよホント。凄い。河童が動けば動く程もう切なくて切なくて…。


河童が水になる際きわの話だから河童の水際なのかなぁとか。


…ご覧頂けなかった皆さんわからない話ばかりすいません(^^;)。でもいつかどこかでこのタイトルの舞台があったら是が非でも観に行って下さい。『あの時アイツが言ってたのは嘘じゃなかった!名作だ!』ってなりますので(^^)。


とにかくとにかく、そんな素敵な作品のピースの一つになれたこと、非常に光栄でございました。(←達してたかどうかは別の話な!)



さてさて。


最後に自分のこともちょびっと。


簡単にしか言えませんが、今回の私の役は『娘のために脱獄しちゃう脱獄犯』の役でした(^^)。(←それで坊主頭だったのね)


娘もいませんし(いやまず独身だし)脱獄したこともありませんが、風貌的にはとても似合ってたんじゃないかと自負しております(^^)。


脱獄と言ってもそんな恐い話ではなく、様々な人間模様が描かれてるお話で、僕の役も物凄く物凄くやり甲斐のある役でした。(←だから達してたかどうかは別の話な!)


前にも書きましたが、作品が凄く丁寧に書かれてるもんで、感情もぐりんぐりんして、1ステ終えるとホントに脱獄してた数日間を過ごしたくらい疲れるのです(^^)。(←観て頂いた方にはなんとなく伝わりませんか?)


ちなみに娘を想って号泣するシーンもあったんですが、僕はそろそろ『舞台で号泣する役やること多い芸人』として話題になってもいいんじゃないかと思ってます(^^)。(←でも別に泣かそうとしてテクニックで泣いてるわけじゃないんだよ、感情移入が異常なんだよ、てか泣き虫なんだよ、てかあんなシーンそりゃ泣くわい)


で、その自分の号泣するシーン終えて楽屋戻るじゃん?


で、涙やら鼻水やらティッシュで拭いて一旦落ち着くじゃん?


で、椅子座ってモニターで続きのシーン観るじゃん?


で、河童と清太のやりとり観てまた鼻水出ちゃうの(^^;)。もう毎回それしてましたわ。


もうごめんなさい、もう一個だけ観た方しかわかんない話させて下さい!


河童がね、お婆の最後の様子を再現するシーンでね。


どうしてもそのお婆をお座りしながらキョトンと見つめてるシロの姿を浮かべちゃうのよ!


最後までちゃんと見届けたんだなぁって思ったらもうね(^^;)。(←書きながら浮かべちゃう)


…はい、すいませんm(_ _;)m。


まあとにかくそれくらい情景を思い浮かべてしまう作品って凄いということで(^^)。


そしてそれをやってのけちゃうキャストさんたち凄いということで(^^)。


そしてそして、そんな作品に携われたこと、改めまして感謝感謝なのでしたー!


ナイスチームの皆さん、ホントにホントにありがとうございましたー(^^)。またいつかご一緒させて頂けるよう精進致しますーm(_ _)m。



とまあそんなわけで。


長々と失礼しました。


最後にまとめの一言叫ばせて頂きます。


演れて良かった!


軽傷で、よかったぁーーーーっ!!!!



ではでは今日はこの辺で。


これからも、いろんなシューレスジョーを観てやって頂けたら幸いですーm(_ _)m。


それでは皆さん、素敵な夢をー。


コメントありがとですー。


ありがとうございますー(^^)。


千秋楽のカーテンコールで後輩何名か涙ちょちょぎれてたことは内緒にしといてあげて下さいー(^^)。


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《9月》
・27日 『オールナイトマッチングライブ』新宿ネイキッドロフト

《10月》
・6日 『ルミネ石田さん班SPコメディ3回』新宿ルミネ
・11〜13日 『贋作 陰獣』神保町花月

《11月》
・16日 『ピンネタギャラリー〜幕張編〜』幕張イオンモール

《12月》
・11〜15日 『終わらない世界』博品館劇場
・27日 佐久間一行年末恒例ライブ『くるっと2019』新宿ルミネ