いつも応援ありがとうございます。
靴のソムリエ・ヤナギハラユミコです。

前回掲載したクラークスの油汚れのお修理ですが、とっくに完成していたのにブログに掲載する時間がありませんでした。

この靴の主様も、いっこうにブログに上がらないのでご心配されていたようですあせる
昨日やっとお渡しできました。

今回のお手入れも、いつもの基本と同じでスエード専用のシャンプーで部分洗いしました。
油の汚れは落としにくいので、シャンプーを使っただけでは完全には落としきれません。
そこで、ある液でシミ抜きをした後、例のアレで仕上げ直し。

ある液とかアレとかじゃわからん!と思われる方もいらっしゃると思うのですが、すみません(^_^;)
これは業界内では、普通に知ってる方は知っているのですが、何故かネットで検索してもあまり出てない情報です。

以前限定3個のシューケアセットを販売した際に、裏技的なお手入れ方法を書いた小冊子をお渡ししたのですが、そこにはその一部が書いてあります。
ご購入いただいた方は「あぁ~…アレだね」とニヤリとしてらっしゃるかもしれませんね。

さて、もろもろの処理をして完成したのがこちらです。

$クツゴト・心が豊かになる靴選びの流儀
$クツゴト・心が豊かになる靴選びの流儀

ほんのわずかに黒いかんじが残りますが、これならお履きいただけるかと思います。

★元はこんな状態でした
$クツゴト・心が豊かになる靴選びの流儀


ベージュ、白、パステルカラーなどの淡い色合いの靴は、どうしてもシミ、汚れが目立ちやすいですし、日に焼けて黄ばんだりもします。
「淡い色は数年で履き倒す」くらいの気持ちでいると、気が楽になれるかもしれません。

奇麗に履くのが難しいからこそお洒落に見える色でもあるのです。

いつもおんなじ事しか言わずに申し訳ないのですが、白ものは汚れる前のプレケアと、汚れたら時間を置かずにすぐ汚れを取る。
これに尽きると思います。

こまめな手入れが面倒な私は、起毛素材の淡い色はほとんど持ってないというガーンモノグサっぷりでありますが…。

私の靴購入のポイントは
・長く履けるド定番で、修理対応のきく店で買う
・汚れが目立たない色・素材
・手入れが楽、もしくは汚れや傷が味わいとなりそうなもの
・年月を経て味が出そうな素材

この買い方のメリットは、流行に惑わされたり、気分で買ったりしないので失敗が少ない。
その上、一通り揃えてしまえば長持ちするので、沢山持たない・沢山買わないで済みます。

全ては「沢山所有すると手入れが大変だから」という事に尽きるのですが。
過去に50足以上の靴を所有していたこともありますが、良いものをほんの少しだけというのが、年を重ねてきた自分にしっくり来るスタイルです。


最後までお読みいただき有り難うございましたゆみちゃんへ印鑑