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靴のソムリエ・ヤナギハラ ユミコです。

Gucciの仕上げの最終段階です。
洗い上がりの靴は、角度を変えてみるとカビの跡が残って見えていました。
$クツゴト・心が豊かになる靴選びの流儀

カビ染みの処理後に、補色スプレーで色を付けて行きます。

ここでのポイントは、スエード補色スプレーがかからないよう、ビット(金具)部分と、コバ(靴底の側面)にマスキングテープでカバーをすることです。

靴の内側にも紙を詰めるなどしてカバーします。
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補色用のスエードカラーはシューケアメーカー各社から出ています。
基本は革の色よりやや薄めの色を選ぶことなのですが、黒と無色しか揃えていない店舗も多いです。
そんな場合はネットで探すのが一番早いかな?

今回は黒を選択しました。(画像のリンクはAmazonに飛びます)



仕上げ後にマスキングテープをはずし、金具を磨き、ブラッシングして毛足を整えます。

次に靴底側面のコバ部分に色を付けて行きます。
ここの部分を磨き上げると、靴の見栄えが変わります。
■カビ処理仕上げ後補色した画像
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■仕上げ前の画像(洗って乾燥しただけのもの)
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今回コバ磨きに使用したのはこちら(画像のリンクはAmazonに飛びます)


コバ液、コバ磨き、ウェルトクリームなどというキーワードで検索すれば、すぐに見つかると思います。このコバ専用の補色剤は、クリーム状、液状、クレヨンタイプなど、様々なものがあります。
お好みで使い分けてみてください。

洗い上がりの固くなった風合いも改善され、角度を変えて見てもカビ跡は目立たなくなったのが、おわかりいただけるでしょうか?
$クツゴト・心が豊かになる靴選びの流儀
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この後は多少残っているカビ臭を改善するために、カビ臭処理をして完成です。

カビを生やしてしまった靴でも、お手入れで履けるレベルまで改善することは可能です。

捨ててしまう前にチャレンジしてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございましたゆみちゃんへ印鑑