日系アメリカ人の方のお宅で出張着物なんでも相談室

昨日は、日系アメリカ人の方のお宅へ出張着物相談に行ってきました。

もうすぐ他州に引越しをされるそうなのですが、お母様の着物類がダンボール３箱あるということで、

着物のことは何も分からないので見てほしいというご依頼でした。

１度、ある会でお会いしたことがある方なのですが、私のことを思い出してくれて嬉しかったです

１枚ずつ拝見し、ご希望を聞きながら、残しておく着物を選びました。

お母様は着物好きな方だったようで、ノートに手書きで丁寧に着付けや帯の結び方など

図入りで書いておられ、着付け道具もたくさんお持ちでした。

小物類も必要な物を分別し、３時間ほどの作業となりました。

そして、よかったら引越し先に持っていかない着物達は引き取ってほしいと言って下さったので、
一部を譲り受けることになりました。今後、イベントでの着物デモンストレーションやレンタルなどで

大切に使わせていただきたいと思います。

着物の素晴らしいところはこうやって受け継いでいけること。

３歳の時に着たという七五三の着物の写真を見せていただくと、お母様は彼女が

持っていくことを決めた着物を着ておられました。

着物には人の歴史がつまっている、と感慨深かったです。

今後、他州に引っ越されても、何かの機会にお母様の着物に手を通してただけたら嬉しいなと思います。

私自身も着物が繋いでくれたご縁に感謝した１日でした