この日の天気予報は、処により雷雨があるとのことでしたが、


横浜関内では一日お天気には恵まれました。


残暑は相変わらずでしたが(汗)



行書基礎篇の後半あたりから取り組んで戴いている、


二ヶ月に一句の創作課題の提出が次回ということで、


通常課題の合間に進めて戴きました。


創作というものは、基本的には自身で字形のあり方、


線の太細、潤滑、空間のあり方などを考えていくのですが、


最初は今まで授業でお渡ししてきたテキストの中から、


ひと文字の中の太細、潤滑を参考にして戴き、


字形をデフォルメすることはあまり考えなくてよいと思います。


考え方としては、五體字類できちんと書体を調べた上で、


ひと文字の中の線を4~5種類程度の太細の変化や


潤滑を取り入れることにより、創作していることとなります。


創作とは、字形をいじることではなく、


多用な線によって文字を創作する、


という考え方ととらえてください。



9月9日まで上野国立博物館で開催されていた、


『青山杉雨の眼と書』展に出向かれた生徒さんが、


図録を持ってきて下さいました。


青山杉雨先生の息子さんが担当されているパソコン教室の生徒さん!


ということから、会期が始まる以前からチケットまで下さっておりました。


私のミスで、生徒の皆さんをお連れする企画を決行しそびれてしまい、


最終日にご都合があった二名の生徒さんと


一緒に鑑賞に出向いて参りましたが、


うっかりしてしまったことを深く後悔する程の、素晴らしい展覧会でした。


中国の古典から、深く漢字書を追求された作品群が、


あれだけ一気に鑑賞できる機会はそうあることではないでしょう。


そして、なんでもそうだと思いますが、


作品はやはり「なま」を鑑賞しないと、


その本当の佳さを体感することがわかりません。


特に、書というものは、基礎素養と知識がないと


理解しがたい面があります。


書の鑑賞の仕方は、初心者の方はまず形より、


線を観るようにしましょう。


最初は良し悪しがわからないものですが、


たくさんの作品に触れていると、徐々に観えてくるようになります。


書は造形のアートである以前に、


線のアートです。杉雨先生の作品群は、


造形はもとより、線の素晴らしさが圧巻でした。



次回の土曜クラスは第4週目が祝日でお休みとなりますので、


第5週目の9/29となります。







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