こんにちは、書の佑嘉です。


今回のテーマは「段や級を取る意味」について。




「現在取得している段は履歴書等の書類に書くことが出来ますか?」

と質問される事が度々あります。



残念ながら、書の段や級は履歴書等の書類に書ける資格ではありません。

書道関係で履歴書に書ける資格は
「毛筆検定」と「硬筆検定」のみです。



何故「段」や「級」は履歴書に書けないのか?

それは、各書道団体が独自の基準で与えている資格なので
全国一律の基準で得た資格では無いからです。


つまり、Aという書道団体で得た「十段」の基準と
Bという書道団体で得た「十段」の基準は違う可能性が高く

一口で「十段保有者」と言っても
腕がしっかりある方とそうでもない方がいらっしゃいます。


なので「自分は十段の資格保有者だ」と仰る方がいても
その方の字を見てみないと本当に腕のある方かどうかは判断できません。



※書道界全体の公式な見解ではなく小森の意見です。
 ご注意ください。


では、何故「段」や「級」が存在するの?
という疑問が出てきますよね。

私が思う一番の役割は「目標を作るため」です。

目標無しに頑張り続けられる方はあまり多くありません。

書の段級は、毎月書道団体発行の競書雑誌に作品を送り
審査の結果で段級が上がっていく、というシステムが主流だと思いますが

毎月課題が変わることで
短時間で作品を作り上げる力を養い

段級という目標、締め切りという時間制限があるから頑張れるのかなと思います。



私が所属している書道団体では「昇段進級試験」があります。

希望者は所定の試験代を支払い受験するのですが
「段とかは興味無いです」と仰って試験をスルーされる方よりも
コンスタントに受験される方の方が明らかに上達が早いです。

早く上達するのが良いとは限らないのですが
やはり目標がある方が取り組む姿勢が変わってきます。

そういった意味ではやはり段級のシステムは必要だと思います。

「資格や肩書を得ること」よりも
「目標を一つずつクリアしていくことで自分を高める」ことを目的に
段級を取っていっていただくといいんじゃないかな?と思います。



現在段級を取得されている途中の方は
過程を楽しみながら自分を高めていってくださいね!



書の佑嘉でも段級取得可能です。

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