3月13日…イタリアの工業デザイナー

 マルチェロ・ガンディーニが逝去した。

当ブログでも度々…名前を挙げた

名デザイナー…

今日は予定を変更して…彼のデザインした

名車を貼ろうかと思う…




ガンディーニが名門ベルトーネに入社した

1965年、ランボルギーニはミウラの

ベアシャシーを発表し、翌年ベルトーネの

デザインしたボディを載せ発表された。

ミウラは誰がデザインしたのか…。

直前までベルトーネに在籍していた

ジウジアーロか… ガンディーニか…が

長年論じられていたが、後年インタビューで

ガンディーニは…ミウラは自身のデザイン

であることを話している。

「ジウジアーロはベルトーネから 

独立して間もない時期だったので、

自身の名前を宣伝したい気持ちもあって

あえて否定しなかったのでは…」

とその時のインタビューで

ガンディーニは語っている。




ランボルギーニ・ミウラ







エディ・ヴァン・ヘイレンとミウラ





ランボルギーニ・イオタ


↓ミウラを改造したイオタ仕様。

ライト周りの装飾を廃し、

ボディに空けた穴、細かい改造を

施されたイオタが美しいのは

ミウラが美しいから。著名人にも

ミウラ愛好家は多く、

エディ・ヴァン・ヘイレンや

ジェイ・ケイ、ハリウッド俳優にも

ミウラオーナーは多い。








ランボルギーニ・エスパーダ


 4シーターのフロント12気筒モデル。

デザインの元となったのは、ショーモデル

マルツァルで、リアエンジンはフロントに

ガルウィングドアは、通常のドアに変更

されたが、全体のイメージはマルツァル

から受け継いでいる。






ランボルギーニ・ウラッコ


 ポルシェの牙城を崩そうと、

フェルッチオ・ランボルギーニが考えたのは

4シータースポーツカー。後部座席があり

ながらミッドシップだ。







ランボルギーニ・カウンタック


ミウラの後継モデルとして開発された

カウンタックは…ミウラの欠点…

横置き12気筒エンジンをまず見直し

縦置きとすることで運動性能を改善する。

縦置き12気筒エンジンがミッドシップに

鎮座しながらホイールベースは2450ミリと

極端に短く、優れたハンドリング性能が

カウンタックの持ち味。









車好きも、そうでない人も

スーパーカーのブームの世代も

ブームを知らない後の世代も

名前を知っている車なんてそうそうない…

カウンタックは、ガンディーニがデザイン

したアルファロメオ・カラボのイメージを

踏襲しており、プロトタイプで問題だった

エンジンの冷却のためにエアダクトを

設けLP400 としてデビューする。







カウンタックの希少モデル…
ウォルター・ウルフ仕様






ランボルギーニ・ディアブロ


ランボルギーニの車名は伝統的に

スペインの闘牛から付けられることが

多いが、ディアブロでは「悪魔」と

闘牛以外から名前がつけられた。

カウンタックのイメージを継承…

と言うより…2024年の現在に至るまで

ランボルギーニのフラッグシップモデルは

カウンタックの後継モデルのようだ。







当時の親会社…米クライスラーから

デザインに難色を示され、ガンディーニは

不本意ながらデザインを変更した。

後年のインタビューで、納得がいってない

ことを語っている。





ランチャ・ストラトス


ガンディーニはデザインだけが優れている

わけではなく、エンジニアとしても知識が

豊富なことは…このランチャ・ストラトスの

開発ストーリーを知るとよくわかる。

現役ラリードライバーに理想的なラリーカー

の特徴をヒアリングし、それを形にしたのは

ガンディーニで、ストラトスはラリーに

勝つために作られた車だ。




軽自動車なみの短いホイールベースに

3ナンバー級の全幅。短いホイールベース内に

フェラーリ・ディノのエンジンを載せ

超高剛性ボディと相まってレースでは

無敵の活躍をした名車だ。





ラリー仕様アリタリア・カラー



ストラトスの前身…ショーモデルの
ストラトス・ゼロ。この未来的な
車高の低い車をラリーカーにしよう
などと思うことに驚く…







マセラティ・カムシン


ランボルギーニでの実績を無視出来なく

なったのだろか…マセラティからのオファーも

入るようになり、カムシンや、シャマルと

いったモデルのデザインを手掛ける。





マセラティ・シャマル






フィアットX1/9


小型ミッドシップ車のX1/9は

優れた基本設計から、抜群の回頭性を

持つハンドリングマシンだ。






アルファロメオ・モントリオール


名門アルファロメオからもオファーが

入り、スポーティーな2ドアモデル

 モントリオールをデザインした。






シトロエンBX


ガンディーニは、スーパーカーだけではない。

車以外の工業デザインも行うが、車も

 大衆車ではシトロエンBXが彼の作品。

BXは当初…シトロエンらしくない…と

否定的な意見も多かったようだが

今日ではガンディーニ・デザインが買える

手の届く車…として見直されてるのだから…







フェラーリ 308 GT4


フェラーリは、ピニンファリーナ…

という蜜月の関係も、ガンディーニを無視

出来なくなったのだろうか…

フェラーリのブランド…ディーノから

 308 GT4のデザインを依頼された。

ランボルギーニ・ウラッコ同様

 4座ミッドシップのスポーツカー。









チゼータV16T


このモデルのみでメーカーは消滅して

しまったが、V型16気筒エンジンを積んだ

スーパーカー、チゼータV16Tは

ガンディーニのデザイン。

ランボルギーニ・ディアブロのデザインは

当初、こちらが近かったという話もあるが

定かではない…。







ミウラとガンディーニ




一般人には手が届かないスーパーカーを

デザインしていたガンディーニ自身は

スズキのワゴンRを持っていたという

意外な一面も…




カウンタックとガンディーニ。