2018年から…12月5日はモーツァルトの命日

にちなんでモーツァルトの曲を書いてた

つもりだったけど…去年は書いてなかった。

なので…今日は久しぶりに

 モーツァルトのレクイエムから。







彼の半生を描いた映画…アマデウス

個人的に大のお気に入りでもある。

史実とフィクションが混在した映画的な

ストーリーでもあるが…彼の天才性を

表したエピソードは形を変えて描かれ、

中世の街が残ったオーストリアの旧市街や、

建物、部屋と…モーツァルトの時代の

生活風景も垣間見れて…歴史好きにも

非常に面白い映画だと思う。


イタリア人宮廷作曲家…アントニオ・サリエリ

…モーツァルトの才能への嫉妬から…

サリエリの陰謀と、モーツァルトの半生を描き

年老いたサリエリが精神病院で神父と謁見し

回想するストーリー。






モーツァルトは、現在のオーストリア…

ザルツブルク司教の元…作曲家として

生計を立てていたものの、宮廷作曲家の

座がほしい彼は…サリエリの策略で

尽く妨害にあう。







最初はまだ大人しい妨害であったが、

サリエリが好意を寄せていた女性歌手と

モーツァルトが体の関係を持っていた

と悟ると、妨害はエスカレートし

十字架を暖炉で燃やし…神の子モーツァルトに

復讐を誓うのであった…。




類稀な才能に見合った収入は得られず…
派手な生活もあり、生活は苦しく…
知人に借金をしてまわることもあった…





晩年…体調は芳しくなく…病気がちであったが…
ある日…仮面を被った謎の男が訪ねて来て…
匿名で、レクイエム…鎮魂歌の作曲を依頼を
してきた…。



不気味な男からのレクイエムの作曲依頼だが
金に困っていたモーツァルトは半金を
受け取ると作曲を始める…

この謎の男こそ…サリエリであるのだが…
史実では…富豪が亡くなった妻のために
演奏するため、匿名で作曲依頼をし
出来あがった作品を自分の作品のように
発表しようとした…と言われており
映画のサリエリと共通する…。




遅々として進まないレクイエムの作曲…
苛立つサリエリは、作曲を手伝うと言い
妻が蒸発して出て行ったモーツァルトの
自宅で、モーツァルトの頭の中で作曲した
譜面を紙に写す作業をする…




謎の男からのレクイエムの作曲依頼を
お金になるとモーツァルトに迫った
妻コンスタンツェ…。病気になったのは
こんな作曲をしているからだ…と
罪悪感を感じたコンスタンツェは
夜道を馬車でモーツァルトの下に急ぐ…





コンスタンツェが到着すると僅かに
交わした言葉が最期の言葉となり…
モーツァルトは天に召される…





共同墓地に埋葬され…他の多くの遺体と
同じ墓穴に入れられるモーツァルトの亡骸…

このような経緯から…現在も
 モーツァルトの墓はわからない…。







今日の曲…レクイエムの中から

Lacrimosa…ラクリモサ

映画では亡くなったモーツァルトが

 埋葬される重要なシーンで使われた。

荘厳で…暗く…重く…

「死」を描く音楽としては…これ以上ない

ほど哀しみのある音楽だ…。


動画は、僕の持っているCDと同じ

 イタリア人指揮者…リッカルド・ムーティ版。

 やはり慣れた指揮者のバージョンがいい。

ムーティは、先日ブログに書いた

イタリア・ナポリ出身で現在82才で

健在の名指揮者の一人。



リッカルド・ムーティ



Mozart / Lacrimosa




かつて城に住んでいたバルゼック伯爵が
モーツァルトにレクイエムの作曲を依頼した
当時の住居…シュトゥパッハ城が先日
競売にかけられたそう。