チャーリー・クリスチャン / Swing to Bop




バンドの花形楽器と言えばおそらく

ほとんどの人が「ギター」と答える

のでないでしょうか?

ボーカル以外で派手にステージを

駆け回ったり、微動だにせずに

きっちり演奏してても何故か格好いい。

そんなギターではありますが、

実は花形楽器になってからの歴史は

実はそんなに長くない。

スペインでは国器として

扱われているものの、派手なアドリブを

弾いて脚光を浴びたのは、

実はこのチャーリー・クリスチャンの

おかげなのだ。

それまでギターは音量的に言って、

伴奏の域を出ず、1940年にさしかかろう、

っていう時にエレキギターが開発された。

これで音量的には問題がなくなり

そこにチャーリーがソロ楽器として

ギターでアドリブを弾き始めたのだ。

遠くの地ヨーロッパで

ジャンゴ・ラインハルトという

天才ギタリストの存在はあったが、

当時の音楽の中心地は言わずとアメリカ。

情報の伝達に恐ろしく時間の掛かった

当時はジャンゴの存在はヨーロッパに

留まった。


この動画(静止画)の曲は

ミントン・ハウスという

ライブハウスにおいての演奏で、

メンバーには若き日の

セロニアス・モンクがピアノを弾いている

まさに歴史的な演奏なのだ。

彼が居なければ、後のギターヒーローは

もしかしたら生まれなかったかもしれない。

それにしても、彼の演奏スタイルは

1940年の時点で、今現在のジャズの

スタイルと大きく変わらない。

いかに彼のスタイルがその後もずっと

継承されてきたか、最初から完成された

スタイルであったかを物語っている。