その昔、スーパーカー・ブームが


起こった頃、


ランボルギーニ・カウンタックと


最高速競争で"カタログ上"でわずか


2キロの差で勝利をしたのが、


このフェラーリ365GT4BB。




アルミボディの軽量設計で


4ℓ 12気筒エンジン、


車両重量実測 1200キロ台というのは


驚異的な軽さだ。


国産車で見てみれば、


3ℓ 6気筒エンジン車で


1500キロは普通にあることを考えると、


このBBがいかに軽い車であるかがわかる。


しかし、ホイールベース短縮のため、


エンジンの下にトランスアクセルと


オイルタンクを通した二階建て設計の


ために、重いエンジンが高い位置にあり、


コーナーリング時の不安定要素になって


いる話は現在では有名だ。


当時、フェラーリ初の風洞実験により


開発されたため、


低い空気抵抗値により

高い最高速度を実現した。


しかし、実際の最高速度は

280キロ前後と言われ、


300キロがカタログ値である…


というのも現在では知られた話である。


そうは言っても当時の国産車は


100キロも出せばチンコンカンコン警告音が


鳴り…車体がブルブルと不安定になる


ような車が大半だから…


200キロ台後半のスピードが


出せたのは、やはり夢のような車で


あることには違いない。

BBは後に量産性を考慮して、


アルミボディをスチールに変更し、


重くなった車重をカバーするために


排気量をアップした、


「 512BB 」 にモデルチェンジされた。


テールランプが4灯になり、


フロントのチンスポイラーが付く


などの外観上の変更もわずかに行われた。