父から学んだマーケティング | もしもショッカーが販売促進に目覚めたら…

もしもショッカーが販売促進に目覚めたら…

「おのれライダーめ!」といつも失敗ばかり
アイデアも行動力もあるのに、何かが足りない…。
ある人に「マーケティングを学べば世界征服できるかも?」と言われ、
販売促進勉強中の戦闘員の日々です。

イーッ!
ショッカー販促部係長ゴロウです。

実は、こう見えて
商売人の子だったりするのである。

父親は、
曽祖父の代から営まれていた養鶏場の影響から
30数年前にある町で鶏肉専門店を開業。

新鮮な「朝引き鶏」は、
美味しいと瞬く間に近所で評判となり
行列のできる店となりました。

しかし、そんなある日。

全国に数十店舗持つ大手の精肉店が、
五軒隣に出店してきたのである。

資本にモノを言わせるかのように毎日毎日大売出し。

タダ同然のような価格で売り、父の店の偵察を行いながら
すべての価格を調整された時には

「あぁ…うちの店を潰しにきてるなぁ…」

と感じたそうである。

となると持久戦。
資本力を考えれば、勝ち目はなく
廃業も覚悟したそうだ。

ただ…

(未だ離れずに、うちに買いに来てくれる人は
 なんで来てくれるんやろう?)

ある日、店に訪れたお客さんに聞いてみたところ、

「そら全然味がちゃうもん。ここの肉は美味しいわ…
 おっちゃん好きやし…」

(アイツら冷凍肉使ってるな…

 しかも、消費者の中には、味の違いを
 ちゃんとわかる人がいるっちゅうことや…)

安売りに対抗するために
輸入肉も検討しようかと思っていたが

(この人たちを裏切ったらアカン…
 
 それに、この人たちは美味しいもんを求めている人や、
 この人たちの舌を満足さえること。

 ワシにできることは、それやな…)

そう感じた父は、
値引き一切を辞め、
上質な肉を仕入れることに力を注ぎ、

また、
コックをしていた経験を活かし、
鶏肉を使ったいろとりどりのお惣菜を提供した。

数十ヵ月後、
潰れたのは大手の精肉店。

これは噂の話、
潰れた真相はわからないが、

安売りの肉は、味も当然それなりで評判を落とし、
その精肉店では、上等な肉は売れず
安売りの肉しか売れなかったそうだ。

逆に
「高くても美味しい肉ならあそこがいいわよ」
というクチコミが増え、
父の店は、以前より繁盛するきっかけになったのだとか。

安売りが悪かどうかなんて
ショッカーにはわからないが、

ライバルを見るのか?
お客様を見るのか?
誰に向かって商いをするのか?

30数年前に訪れた危機と
どうやって乗り越えたかを
正月の実家で初めて知ったショッカー。

話の途中
「おっちゃん好きやし…」と
なぜブッ込んだのが少し気になるが、汗

親の苦労話は聞いた方がイーッね。ガッツポーズ

イーッ!