マタイによる福音書 第五章 第40節 第41節 第42節
山上の垂訓・山上の説教
第40節
And if someone wants to sue you and take your tunic ,
let him have your cloak as well .
あなたを訴えて、下着を取ろうとする者には、上着をも与えなさい。
【英訳の直訳】
sue = 訴える
cloak = 外套、マント
let him have = 彼に持たせなさい
as well = 同じように
* tunic = チュニック = チュニックは、丈の長さがワンピースより短く、通常のトップスより長い洋服のこと。 トップスの一種で、お尻のすぐ下辺りから膝あたりまでの丈のものを指す。 古代ギリシャ、古代ローマ、中世の東ローマ帝国などで着用されていた、「トゥニカ」と呼ばれる衣服が由来。
第41節
If someone forces you to go one mile ,
go with him two miles .
もし、だれかが、あなたをしいて一マイル行かせようとするなら、
その人と共に二マイル行きなさい。
【英訳の直訳】
forces = 力
第42節
Give to the one who asks you ,
and do not turn away from the one who wants to borrow from you .
求める者には与え、借りようとする者を断るな。
【英訳の直訳】
Give to the one = その人にあげる
one who asks you = あなたに求める者
do not turn away = 背を向けるな
borrow = 借りる
wants to borrow from you = あなたから借りたい
長らくご無沙汰しておりました。
久しぶりの投稿です。
さて、この箇所のイエスの教えは、言葉上で聞くと、
驚かれる方もおありでしょう。
自分を害するものに されるがままにしなさいということかと。
実は この箇所は、当時のユダヤ教の律法学者などへの批判です。
ユダヤ教で害をなされたら、復讐を! という考え方が一般的だったので、
それにイエスは苦言を呈しているのです。
イエスの教えは、「赦し・許し」の教えです。
自分の愛する者の不正は ときにはなあなあに許してしまうのが
古今東西、人情というものですが、
憎むべき、「敵」をも愛する努力を イエスは教えているのです。
実際、憎しみを抱き続ける人生は、辛く、苦しく、報われないものになりかねません。
いかにして 憎むべき相手を、許せるか、
簡単なことではありませんが、憎むべき相手をも許せるようになった暁には、
人生は 生きることが、少し、楽に、なると思います。
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