退院の日。
唯一の荷物であるカバンを肩にかけて病室を出た私は廊下で立ち止まった。
2ヶ月以上前の緊急搬送された夜に入っていた病室だ。
戸を開いてみるとナースが見知らぬお婆ちゃんの血圧を計っていた。それをじっと眺めていると私の当時の生活がまざまざと蘇ってきた。
まさに“兵どもが夢のあと”である。
ここを離れるというのが今でも信じがたい。
ドクター、スタッフ、そして奇態な患者たちが引き起こした珍事件、珍騒動の数々が思い浮かんだ。
あの長くて濃密な時間がたしかにここにあった。
私はこれから新しい世界に足を踏み出す。病院にはいつでも戻る事ができるが、それは部外者として立ち寄るだけだ。もう二度とこの場所に所属することはない。
さらば入院生活。
さんざめく光のなか、私は駅を目指してゆっくりと歩いていった。
(一部フィクションですが概ねこんな感じw)
唯一の荷物であるカバンを肩にかけて病室を出た私は廊下で立ち止まった。
2ヶ月以上前の緊急搬送された夜に入っていた病室だ。
戸を開いてみるとナースが見知らぬお婆ちゃんの血圧を計っていた。それをじっと眺めていると私の当時の生活がまざまざと蘇ってきた。
まさに“兵どもが夢のあと”である。
ここを離れるというのが今でも信じがたい。
ドクター、スタッフ、そして奇態な患者たちが引き起こした珍事件、珍騒動の数々が思い浮かんだ。
あの長くて濃密な時間がたしかにここにあった。
私はこれから新しい世界に足を踏み出す。病院にはいつでも戻る事ができるが、それは部外者として立ち寄るだけだ。もう二度とこの場所に所属することはない。
さらば入院生活。
さんざめく光のなか、私は駅を目指してゆっくりと歩いていった。
(一部フィクションですが概ねこんな感じw)

