オペ室に入ったことのある医療職ならわかる衝撃。
日本の場合、手術室に入る医療スタッフは、入る前に、衛生学的手洗いをした後、まずはエアーシャワーみたいなところを通って更衣室に入ります。
そこで、一式全部着替えるんですよ。下着以外。
靴下も履き替えます。マスクも付け替えます。
靴はもちろん履き替えます。
そして、用意された服に更衣。
この時に髪は不織布のキャップの中に全て入るように入れて被ります。
更衣室から出ると手術室の前室みたいな場所があり、専用の手洗い場があります。
そして、更に外科的手洗いをして入ります。
実はここまでで終了で手術室に入る人は実は「不潔」扱いになります。
不潔の人は臨床工学技士(入らないオペもあります)や麻酔科医、外回り看護師(滅菌されていないものを触ったり、術野以外の患者さんの体に触れたりする仕事をします。記録もこの人の役割です)
執刀医や器械出しナース(器械出しといっても器械を出すわけではなく、メスとか、ハサミとか、手術で使う道具を指示通り、医師が持ちやすいように渡す仕事担当の看護師。スペシャリストになると医師が次になんの道具を使うか先読みし、手にフィットするように渡します)は「清潔」。これは滅菌レベルだということ。手術室内で滅菌手袋と滅菌ガウンを着ます。
これを着ると、滅菌されているもの以外触ってはいけません。なので、うかつに触れないように、手袋の手を腕組みしたり、脇に挟んだり(もちろん滅菌ガウンを着ているから清潔です)するらしいです。
手術室のドアは足踏み式で踏んだら開く自動ドアのところがほとんどだと思います。
という事で、外国の医療系ドラマはついつい日本の事情と比べて衝撃を受けてしまうのでした