今回の記事では、装置に必須の部品であるレッドストーン反復装置(リピーター)について解説します。

 

1. 信号の整流

リピーターは以下の図に示すように、信号を入出力する方向が決まっています。

後ろから入った信号を前にのみ出力し、横には信号を出しません。

 

  

 

この性質により信号を整流することができます。

具体例としては、平行に設置した配線を混線させたくない場合の使用が挙げられます。

 

以下のようにレッドストーンの粉だけでは1 → A にだけ信号を送ることができませんが、

 

 

リピーターを使って以下のように整流すると、それぞれに個別に信号を送ることができます。

 

 

 

2. 信号の増幅

お次は、増幅機能です。

 

レバーやレッドストーンたいまつで出力される信号は強度15なので、15マス先までしか届きません。

 

 

実際に複雑な装置を作っていると、「ここから出る信号を向こうに繋げたいが、信号強度が足りない…」といったことがよく起きます。

 

これを解決するのにリピーターを使います。

 

以下のように信号強度1になるところにリピーターを設置すると、信号強度が最大の15まで増幅されて、15マスより先に信号を届けることができます。

 

 

 

3. 信号の遅延

次は遅延機能についてです。

 

リピーターは入力された信号を出力するまでに遅延時間があり、この遅延時間は一定範囲で変更することができます。

 

遅延時間の設定はリピーターをクリックすると変更することができ、入力側のバーの位置で設定を確認することができます。

 

↓設定1(初期)=0.1秒

↓設定2=0.2秒

↓設定3=0.3秒

↓設定4=0.4秒

 

この遅延機能を使った実用例としては、クロック回路を用いた連続発射装置が挙げられます。

 

下の動画のようにリピーターの遅延を変えることで連射スピードを調整できます。

また、リピーターの遅延機能は重複するため、信号の届くタイミングをきっちりと調整することができます。

 

例えば、最大遅延(0.4秒)のリピーター5個を直列に繋いで、正確に2秒の遅延を得ることができます。

 

主にピストンを時間差をつけて順々に動かす装置(原木製造機など)では必須のテクニックです。

 

 

4.信号のロック機能

最後に、あまり知られていない信号のロック機能について紹介します。

 

リピーターは横からリピーターまたはコンパレーターの出力を受けるとロックが掛かります。

ロック状態では、下図のように遅延設定を示していたバーが閂(かんぬき)のようなものに変化します。

 

この状態になると後ろから信号を入力しても、リピーターの前から信号が出力されません。

 

もしロックする前に信号が入力されている状態だと、ロック後はリピーターの後ろから信号がなくなっても出力を続けます。

 

一般的な装置では使わない機能なので、覚えておくと役に立つ時があるかも…という位置づけですね。

 

 

以上がリピーターの全機能になります。