北王路公子さんの何年も前の日常「石の裏にも三年」を読み返す。年取ったご両親との生活の日々の書き物は丹下京子さんの挿し絵イラストのやわらかさと共に緊張した日常をひとときを忘れる。

 

キミコさんの最近は親を看取り、自分も大病してリハビリ後のようである。小説すばるで闘病からの回復生活について連載もしている。このところ、いやいやながらおつきあい登山をしている場面が続く。有川浩のような「倒れる時は前のめり」的なエッセイも心地よいが、いやよいやよと言いながらお楽しみのビールを楽しみにするエッセイにも魅かれる。

 

遠距離2か所、別々に単身住まいする後期高齢者との日々は、いつ何時誰に何があってもおかしくない。自分が普段それぞれのそばにいなくても、気が抜けない。