冲方丁 角川書店 2009

 

囲碁、天文と改暦に関わった人の話

安井算哲(渋川春海)関孝和 会津藩の名君、

水戸藩の水戸光圀の時代。登場人物は前向きである。

 

物事のものさしを定めることは難しい。

観測と誤差の修正、他者との共有が必要である。

経済制度の基盤にもなる基準作りも難しい。

ものさしを変えるにも政治が絡む。

読んで和算や科学史をひも解きたくなった。

 

他人と自分の能力を比較するのはもっと難しい。

しかし、巷には 脳年齢は?体力年齢は?というゲームや測定のツールがあふれている。心や情緒の比較や満足度まで統計を取ろうとし、気になる人を悩ませる時代でもある。ふっとそんなことも思った。