ヤマザキマリ 文藝春秋 2019

私を育てた破天荒な母・リョウコ と副題にある。

 

読むと音楽家としてのキャリアをもつシングルマザーの家庭の歴史の話ではあるが、著者は苦労しながらも、いろいろな人から生きることの智慧を学んで育ってきたのだろうなあと思う。

 

算命学など生年月日を用いる東洋の占術では、成人までは親や祖先の運、壮年期は自分の天運での人生があるという。

本に出てくる人物は、いわゆる標準的な生活はしていないのだが、それなりに周囲の愛情を受けた著者の幼少期とその母の生活がつづられる。

 

個の人間としての「つきあい」とはどういうものか考える。

一緒にいる時間の多さではなく、いつも一緒にいなくても信じてつながる関係としての基本単位が家族なのかもしれない。

 

阿見町の図書館では 芸術美術(マンガ)の棚に置かれていた。文化人、マンガ家の本はエッセイでも小説でも美術書に並んでしまうことがある。著者の社会での位置づけと関連して面白い。