修理を終えた鎌倉時代の金剛力士像を間近にふれてみる機会に恵まれた。霞ケ浦、筑波は古いお寺が多いようだ。
自分の住まい近くに小さな集落の堂がある。そこにも市の文化財、鎌倉時代の薬師座像や仏像が置かれている。
いちょうの黄葉で有名になっている行方市の西連寺の楼門に古い時代の仁王像、祈祷本堂、薬師堂などがある。
筑波山のふもとにも古刹の天台宗のお寺があり、本堂や宝塔(三重塔)楼門の修理に費用が掛かるが金剛力士像の修理を行ったところであるという。拝ませていただいた。
金剛力士像は慶派の仏師集団の作によるものと推定されて、研究が進められている。桜川市の文化財指定を受けて3年。ご住職は県の文化財指定を次に期待していた。
訪れる人の少ない時期の寺だが、御朱印をもらうところの参拝客ご夫婦に出くわし、応対していたご住職に拝観が可能かお声をかけることができた。ご住職は仁王像は美術品のような拝観鑑賞ではないという。像は魂入れをしているという。疫病が流行っていた時に疫病退散の祈りが込められて作られたものだろうという。楼門が古く雨漏りするので戻せず、仏様を拝む堂内に置かれておられた。修復寄付として既定のお金を払う。お線香をあげさせてもらい、お経をあげていただき1時間弱の解説や修理エピソード、ご縁、文化財とお金事情、近隣の寺のお話を伺った。
ご住職のお話、修理の様子は数年前に読んでいた本の知識や放送大学の博物館学関連のコース科目映像がよみがえった。
「仏像のお医者さん」飯泉太子宗 PHP文庫
「東京藝大仏様研究室」アンミツ 集英社文庫
残欠修理や仏像修理は波津彬子や永久保貴一のコミックにもでてくる。
放送大学で西洋芸術の歴史を勉強中である。ちょうどバロック美術のところで、ベルニーニのダビデ像など躍動的な表現を映像で鑑賞したところである。金剛力士像の対や楼門からはずされた鬼の彫像をみていてそういうものも思い出した。