高野秀行 集英社インターナショナル 2022

 

新聞書評や広告でみかけ気になっていたが、町の図書館分館でようやく見つけて読む。著者は「精神看護」で発達障害診断のための検査や診察を受けたり服薬生活のみごごちを連載したりしていたのでそういうことも気になっていた。

 

1966年生まれの人のようだ。著者の青春時代1985年から10年間19歳から29歳までの語学と冒険の遍歴が書かれている。当時のオカルトブームの口端にあがる未知の生物、モケーレ・ムベンベを探しに行った人だったのかあ 

と 面白く読む。

 

インド アフリカ 南米 タイ ビルマ 中国の旅と滞在が書かれる。目的は誰かのためにというより、夢見るような壮大な自分の欲望動機達成のようだ。

 

RPGのステージ攻略のように言語を学び移動して忘れる生き方とその文体は読んでいてくらくらしながら読後感も著者の生き方のように内容は忘れるが心地よい。

語学学習についての意見も書かれていて面白い。

 

日本で英語教師の家庭に育ち、英語に囲まれて、大学ではフランス語を専攻し、アフリカ、コンゴの地域で植民地ピジン言語 ボミタバ語リンガラ語 スペイン語 ポルトガル語

タイ語 ビルマ語(シャン語)中国語(普通話 ワ語) の学習や言葉を教えてくれる現地の人それぞれの話者の習慣が冒険エピソードとともに綴られる。語学学習の最中は看板を見ても楽しいのだ。言葉の学習は文化の理解と真似である。

 

外国行って 異国の人の所属背景を知り敵対せず仲良くなるのに国や地域を訊ねるのではなく何語を話すか聞く方がいいという。参考になる。

 

語学を学ぶとは 発音文法だけではなく音声抑揚、非音声間合い、身振り、表情ノンバーバルな言語と文化も共に学ぶことがイメージできた。