大学退職後、1年と3か月ぐらいたった。週に1~2回大学の図書館や研究のほんの少しの手伝いをしに行っている。この3年くらいは、コロナ下で外部者の出入りが制限され、学生が、サークル、キャンパス内移動も少なく、音もなく寂しくなっていた。5月過ぎから少しづつ学生の行動も変わってきて、夕方にバンドの練習音や福利厚生棟が元に戻って来た気がする。
在職中、キャンパス内、モニュメント周りの花壇を運動不足解消をかねて、その手入れをずっとしてきた。退職1年前から体力が続かないことを周囲に伝え、手入れ具合を減らした。退職と同時に道具や世話をしていた鉢は引き揚げて、多年草や宿根草、球根で増えるものはそのままにした。雑草やどくだみなどがよく生えるところだった。
しばらくぶりでそこの近くを真近に訪れると、その後手を入れる人がなかったらしい。除草剤をまいたのだろうか、なにも生えていない枯れたところになっていた。それでも朝顔とオシロイバナ、雑草がほんの少し顔を出しているのにほっとする。植物は強い。オープンキャンパスや入学式卒業式の写真スポットになっていた所だが、ベンチはあるが人は寄らない。隣の病院の入院患者の移動訓練中の楽しみも減ったのではないだろうか?今後つまらない場所にするつもりになのだろうか?
種をばらまき、時には安い苗を持ち込み、朝昼晩15分づつ雑草をとったり水をやったりするだけで維持していた所であった。研究成果を上げることが奨励されキャリアをあげる所ではあるけれど、散歩ができる広いキャンパス、中庭、樹木や植栽、モニュメント周りが開学当時から変わった。
皇族も見学にきた特色のある隣りの附属病院も余裕がない。スタッフルームにある観葉植物でさえ病棟管理者の衛生上の理由方針ということで廃棄になってリサイクルを頼まれもらい受け処分した。屋内から入院者が行ける庭園の手入れも予算がないということでされなくなっていた。全職員各人が時間を作って1日各人5本でよいので雑草を抜けばいいのにと思ったのだがなんとなく言い出せずにいた。後悔している。
今は外部者の身である。内部者、医療者にゆだね、全面的な期待をするものではないが、何とも言い難い気持ちになっている。できることはボランタリーにしたい気持ちはある。