ノルウエィの森 村上春樹を 文庫版で読み直す。


この小説の60年代の大学生の人間模様は

2010年代になっても 恋愛も含めて あまり違和感がない。


当時すごく悲しく泣いた覚えがあるのだが 今は全然泣けない。


性描写がたくさんあるが それは当時あまり記憶にない。


どこに自分は感動して泣いていたのだろうと 思うのだ。


精神を病み、自死する人が多くでてくる。

主人公のワタナベくんは どこか冷めていて やりきれなさや苦しみの中で 情に流され 放浪もする。


最後にたどりついた「生」の象徴たる「女性」から 「あなたはどこにいるの?」と 聞かれ

「どこにいるのだろう」と 戸惑って小説は終わる。


いま読み返すと 謎の人物が 登場し退出し 

「能」の夢から覚めるがごとくである


精神的な死と再生、ユングのいう元型シンボルとしてのアニマとアニムスで読み解くのもおもしろいのかもしれない