高村光太郎 新潮社版 (新潮文庫) 1956 


平成15年改版 (2003) の帯には 時間も空間をも越えていく愛がある とコピー


高村光太郎による 智恵子さんに関する詩47篇と 

うた六首


智恵子さんとのことを綴った文章

「智恵子の半生 」 「九十九里浜の初夏」「智恵子の切り抜き絵」


友人草野心平の高村光太郎氏の逝去と智恵子抄文庫発刊、改訂編集に関する文章

「悲しみは光と化す」 「覚書」「改訂覚書」


カバーと巻頭に智恵子さんの切り抜き絵作品8点



特に 智恵子の切り抜き絵 悲しみは光と化す さらにそのなかに引用された智恵子さんの看護にあたった姪ごさんの文章は、 どういう状況で 病床の智恵子さんに切り抜き絵が用いられるようになり、仕事として最後の生を飾ったかがよくわかる。

つまり薬のない時代に病気にあたって、家族はどう思い、作業療法がどう行われたかが名文で示されるので、

学生に紹介することにしている。 


高村光太郎は自身の悲しみを生に変え見事に芸術として昇華したように思う。


詩は あどけない話 というのがある 。これは私はおそろしい話と思う

レモン哀歌は レモンの香気が感じられるようで 美しく 、絶望のなかにも 希望が 見出せるような 詩と思う


同棲同類という詩は 人間の生活がこうありたいようなきがして私は気に入っている。