5月6日


京都御朱印巡り3日目は朝から曇り空。
伏見稲荷大社に行く予定を変更して、京都駅周辺の寺社巡りをしました。


世界文化遺産
東寺真言宗総本山  八幡山東
別称( 宗教法人公称 )  教王護国寺
正式名  金光明四天王教王護国寺秘密伝法院
正式名別称  弥勒八幡山総持普賢院
ご本尊  薬師如来(重要文化財)
京都府京都市南区九条町
拝観料  京都非公開文化財特別公開  800円
     (五重塔初層内部特別公開、金堂、講堂)
           宝物館  500円
           観智院  500円
           共通券  1300円



        南大門(重要文化財)
東寺の伽藍の正門にあたる八脚門で、桃山時代の1601年(慶長6年)に三十三間堂の西門として再建されたものを1895年(明治28年)に平安遷都1100年を記念し移築しました。
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        南大門から金堂を望む
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        境内より南大門を望む
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        御手浄めの御水(おてきよめのおみず)      
北大門と食堂の間にある手水舎。奥に見える門は慶賀門。(重要文化財、境内北東に位置、鎌倉前期建築の八脚門)
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      金堂(国宝)
1486年に創建時の金堂は土一揆による火災で焼失したと伝えられており、今日ある金堂は豊臣秀頼が再建し、1603年に完成した建物です。しかし、礎石や仏壇の位置や大きさなどは、創建当時のままと言われています。この金堂は、桃山時代の代表的建造物で、国宝に指定されています。
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金堂には、ご本尊である「薬師如来座像」(やくしにょらいざぞう)を中心に向かって右に「日光菩薩」(にっこうぼさつ)、左に「月光菩薩」(がっこうぼさつ)が安置されています。また、ご本尊の台座には薬師如来を信仰する者を守護するとされている「十二神将像」が配置されています。これらは、安土桃山時代の名作で重要文化財に指定されています。
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金堂は東寺の本堂です。南大門から金堂、講堂、食堂と東寺の中央にまっすぐ並んだこの配置は、仏(金堂)、法(講堂)、僧(食堂)を表しています。
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        講堂 (重要文化財) 
1486年に創建時の講堂は土一揆による火災で焼失したと伝えられており、今日ある講堂は、1491年に創建時の基壇の上に再建されたものです。単層入母屋造で純和風建築様式を採用しており、幅34m、奥行15mのお堂で、中央に幅24m、奥行6.8m、高さ0.9mの壇が築かれています。
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堂内には密教の教えを視覚的に表す曼荼羅を、絵画ではなく21体の仏像を使って弘法大師空海が立体化した「羯磨曼荼羅(かつままんだら)」、通称「立体曼荼羅」を安置しています。白い須弥壇の壇上に大日如来を中心に「五智如来」、その右に金剛波羅蜜多菩薩を中心に「五大菩薩」、左に不動明王を中心に「五大明王」、そして壇の四方に四天王と梵天、帝釈天を配置しています。21体のうち大日如来が重要文化財、それ以外は国宝に指定されています。不動明王が特によく知られています。
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        食堂(じきどう)
平安時代に建立、ご本尊は十一面観音菩薩立像で3mを越す持国天、増長天、広目天、多聞天の四天王を安置しています。元のご本尊である約6mの千手観音菩薩像は1930年の食堂の火災で焼損し、修復後現在は宝物館に収蔵されています。室町幕府を開いた足利尊氏が東寺に本陣を置いた際に居住していたといいます。現在の建物は1933年(昭和8年)に再建されました。堂内には御朱印所があり、9種類の御朱印をいただくことができます。弘法大師、空海の縁日(命日)である毎月21日には、四国八十八ヵ所巡礼を再現した「お砂踏み」が行われています。
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        夜叉神堂(やしゃんしんどう)
かつては南大門の左右に安置されていましたが、旅人が拝まないで通ると罰があたったとされ、中門の左右に移転(現在の金堂前灯籠周辺)、1596年(慶長元年)に中門が倒壊すると現在の小堂を建立し安置されました。
東側が雄夜叉(本地文殊菩薩)と西側が雌夜叉(本地虚空蔵菩薩)、夜叉神像は弘法大師作とされ、歯痛を治す神として親しまれています。
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        瓢箪池から見た五重塔
境内東側、五重塔のすぐ北に位置、池泉回遊式の教王護国寺庭園(東寺庭園)の中心にある池。春には桜が池を囲むように咲き誇り、初夏はサツキ、秋には紅葉と五重塔が池に反射し見事な景観を構成するそうです。池にはたくさんの亀も生息し甲羅干しをするのどかな光景もみられるそうです。
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        五重塔(国宝)
高さは、54.8mあり、木造五重塔として、日本一の高さを誇ります。五重塔が完成したのは、弘法大師空海の没後半世紀が経った883年で、その後、創建時の五重塔は、1055年の落雷で焼失してしまいました。その後も再建されては、焼失を3度繰り返し、1644年に徳川家光が寄進したものが現存しています。
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        特別公開    初層内陣
内部の中心には、太い心柱が立っています。その周りを阿閦如来像、阿弥陀如来像、宝生如来像、不空成就如来像の金剛界四仏が取り囲んでいます。そして、弥勒菩薩、金剛蔵菩薩、文殊菩薩、観音菩薩、除蓋障菩薩、虚空菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩の八代菩薩がさらに周りを取り囲んでいます。密教ならではの仏像が、心柱を取り囲んでいます。この仏像たちに取り囲まれた心柱そのものが、「大日如来」を表しています。内部は極彩色の文様で彩られており、柱や天井、壁の細部にまで丁寧に文様が施されています。
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御朱印    京都十三仏霊場第12番(大日如来)
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東寺は、仏像の宝庫と言われ、「如来」「菩薩」「明王」「天部」のすべてを網羅しているそうです。
仏法僧を表している、「金堂」「講堂」「食堂」や「五重塔」にはたくさんの仏像があり、特に「講堂」の「立体曼荼羅」はとても立派でした。
「五重塔」も特別公開で拝観することができ、立派な仏像を観ることができました。
これだけたくさんの仏像を保管、管理するのはとても大変だろうなぁ・・・
これから先もずっと残して欲しいと切に思いました。
昨日までのお寺は、庭園主体のところが多かったのですが、東寺は仏像が主体なので、写真を撮ることができず、少し残念でしたが、でも眼でしっかり観て、御利益をたくさん頂くことができたように思います。