31歳で乳がんになったわけだが、治療中を通して母に感謝したいことがある。



もちろん、物理的にはたくさんお世話になった。




今回はそうではなく、母にかつて教わったことで私がこれまでの治療や困難を乗り越えるときに役に立ったなぁと思うことを書きつづってみたいと思う。





がんだということがわかったとき、そして苦しい治療を通してずっと、


「なんで私だけ…」


と思ったことが一度もなかった。




これは、ひとえに母からの教えのおかげだ。




母には昔から


「なんで私だけ、」

「なんで私が〇〇しなくちゃいけないの」


という言葉を使うことを咎められてきた。




三つ子の魂百まで、とは良く言ったもので、幼い頃からそれを聞いてきた私は、自然とこの2つを思うことがなくなっていた。





ついついしんどい時や苦しい時に言ってしまいそうになる言葉だが、これを思わないだけで苦しさや辛さが軽減するように思う。



ネックはといえば、自己犠牲の精神が染み付いてしまうことだ。

しかし、周りを責めてしまうよりはいいのかな、なんて思っている。←ここですでに自己犠牲の精神である。




今や二人に一人がガンになると言われる時代。



私がガンになってよかったと思う。




夫じゃなくてよかった。

母じゃなくてよかった。

父じゃなくてよかった。

親友のさっちゃんじゃなくてよかった。



私とあなた、私といればだれでも二人に一人のうちのガンにならない方だから。




しかし、これもきっと今も元気でいられるから思うのだろうな。





↑連休中に実家に行き、近くでたらの芽を採る母




奇しくも本日は母の日。



いつもありがとう。