皆様、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
2026年は、午年です。馬は「出世や発展の象徴」とされ、午年は努力や挑戦が実を結びやすい年とも言われています。まだ構想段階ですが、今年は幾つか新しいことにチャレンジしていくつもりですので、午年の「情熱」や「エネルギー」を借りて、勢いのある1年にしていきたいと思います。
今月は、「2026年度税制改正大綱の内容が判明!」について記載したいと思います。昨年末に、与党の税制改正大綱が発表されました。そのうち気になるものを幾つか記載いたします。今回は与党に加え、国民民主党が賛成を仄めかしているため、この内容で国会を通過するものと思われます。
①年収の壁178万円に引き上げ、合計所得金額655万円以下に基礎控除上乗せ
所得税がかかり始めるラインを表す「年収の壁」が2026年に現行の160万円から178万円に引き上げます。今回の改正では、合計所得金額655万円(年収850万円以下)までの方に基礎控除及び給与所得控除増額の恩恵が多く届くように設計されています。また、合計所得金額が655万円を超えても合計所得金額が2,350万円以下である個人は基礎控除額が一律4万円引き上げられます。
②賃上げ税制の見直し
・大企業向け措置については、令和8年3月31日をもって廃止されます。
・中堅企業向け措置については、適用要件・税額控除率の見直しを行った上で、
適用期限(令和9年3月31日)をもって廃止されます。
・教育訓練費に係る上乗せ措置が廃止されます。
・中小企業については現行の制度が維持されます。
③インボイス制度関連
ア)免税事業者からの仕入れについて
免税事業者からの課税仕入れに係る税額控除の経過措置について控除率を以下
の通りに見直します。
令和8年9月まで 8割控除
令和8年10月から 7割控除
令和10年10月から 5割控除
令和12年10月から 3割控除
令和13年10月から 控除不可
イ)免税事業者がインボイス登録した場合の8割控除特例について
以下の通り見直されます。
法人 令和8年9月30日の属する課税期間までで廃止
個人 令和8年分 8割控除
令和9・10年分 7割控除
個人的な感想ですが、②は妥当と感じます。元々、賃金は労働市場の需給のバランスによって市場で決定されていくものですので、税制でどこまで後押しができるのか効果に疑問を持っています。①については中間層を厚く支援するという意味ではある程度の効果が見込まれると思われます。③についてはここまで複雑にしなくても・・・と感じます。
最後に、税とは、「公平・中立・簡素」が基本原則ですが、最近の税制改正は「簡素」の部分が余りにも軽視されているように思います。①にしても③にしても我々専門家ですら理解するのに必死です。「公平」を求めた結果なのかもしれませんが、どんなに複雑な制度を作っても100%公平にはできません。公平を追求して迷路に迷い込む位なら、多少の不公平を承知で「簡素」な馴染みやすい制度設計に舵を切ってもいいのではないかと思います。
本年もよろしくお願いいたします。
石田