【日本映画女優列伝⑥】   ☆夏川静江☆ | shoの映画部屋

【日本映画女優列伝⑥】   ☆夏川静江☆

無声映画時代から現在まで数多くの女優を輩出した日本映画界。

一世風靡した美人女優…

数多くの作品に出演しその演技力にファンを魅了した女優…

肉体美で世の男性を虜にした女優…

脇役でも存在感溢れる女優…

素晴らしき女優伝をシリーズで載せたいと思います。
知っている女優も
知らない女優も

昔、こんな素敵で映画に華を咲かせた女優がいたのだとわかって頂ければ倖いわいです。

第6回は
清楚にしてさわやか、冷たさの中に情熱を秘め知性的な美貌をそなえた女優といわれた
   《夏川静江》の登場です


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東京出身

6歳の時に、上山草人に見出され近代劇協会「銀笛」に子役として初舞台。
民衆座「青い鳥」や守田勘彌一座「レ・ミゼラブル」等に出演。

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1922年日活『髑髏の舞』で岡田嘉子の妹役で人気を博す。

1925年『日輪』にヒロイン役で主演。

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1927年日活現代劇部に入社記念すべき第一作は、当時ハリウッド俳優出身で新進気鋭と注目された阿部豊監督の岡田時彦主演映画
『彼を繞る五人の女』だった。
以降はこれまで日本にいなかった清純派女優として活躍。

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『椿姫』「結婚二重奏」「激流」「日本橋」等の大作に主演、入江たか子とともに日活現代劇女優の双璧となった。

1932年入江たか子が日活退社後は、小杉勇とのコンビ組み日活女優陣を背負って牽引した。

1934年日活退社
以後、東宝劇団のトップ女優として華々しい活躍を続ける中、東宝映画にも出演
1935年『放浪記』
1937年『若い人』
1940年『小島の春』等に出演した


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後年中村錦之助主演の名作 『関の弥太っぺ』で、
お小夜(十朱幸代)が預けられた先の沢井屋の大女将お金を演じたのは彼女である。

出演作品本数約140本

また、テレビでは
1964年
NHK 「赤穂浪士」
1966年
NHK 「おはなはん」
1969年
NHK 「天と地と」
1972年
NHK 「新・平家物語」
1975年
NTV 「太陽にほえろ!」第133話「沈黙」
1981年
NHK 「夢千代日記」
1982年
NHK 「続・夢千代日記」

等、多数の出演がある。

弟、俳優夏川大二郎
娘、女優夏川かほる

1989年逝去(享年89歳)

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参考文献・写真
「美人女優」
ワイズ出版より。