葵:でもこれからが本番よ。1mmで刈るから。
直樹:え。1mmですか
葵:そう。直樹くんはちっとも切ってくれないんだもの。
直樹:この長さは維持するので、これ以上短くするのは勘弁して下さい。
葵:ダーメ!こんなの全然かっこよくないもん。ほら、顎を引きなさい。
直樹:・・・
直樹は黙って下を向き3ミリに刈り上げられた襟足を差し出した。
葵:偉い、よくできました。じゃあ刈り上げ再開するね。
そう言って葵は直樹の頭を押さえつけ、1mmのウォール製のバリカンを直樹の頭に滑らせた。
葵:直樹くん、今までから1mmの短髪嫌がってたから逃げるかなも思ったけど動かずにじっとしていて偉いね
直樹:いや、葵さんが僕の頭を押さえつけてるから動けないだけですよ・・・
葵:押さえつけながら髪切るのって結構楽しいのよねー
バリカンでのカットを終えようもした時、他のお客さんの対応を終えた沙織がやってきた
沙織:葵ちゃん、直樹くんのカットしてるの?
葵:あ、沙織さん。そうです。直樹くんからお願いされちゃって
沙織:そう。直樹くん、ここまで短くしたならスキンフェードにしてみれば?
直樹:え、スキンフェードですか?
沙織:そうよ!ここまで短く刈り上げたなら剃っても変わらないわよ。葵ちゃん、私に変わって!なんなら直樹くん、髭も剃ってあげるよー。私、この後予約ないからさ!
葵:沙織さんがここまで言うのって珍しいですね!直樹くん、どう?
直樹:もうどうにでもして下さい。
沙織:オッケー!じゃあ剃っちゃうわね
そう言って沙織はシェービングの準備を始めた。
続く