愛と歩が話していた時、制服を着た1人の男子がやってきた。
男子の名前は青木茂
歩「すみません。今日はもう営業終了したんです」
茂「そうなんですか。すいません。お店の前のカットモデルの募集をみて来たんです。」
歩「そうだったんですね!ありがとうございます。私が担当する歩です。」
愛「私は愛です。歩ちゃんがカットした後に私がチェックするので安心して下さいね。
なんか凄く焦っているけどどうしたの?」
茂「僕は青木茂です。今からでもカットモデルのお願いってできますか?実は頭髪検査に引っかかって明日までに短くしないといけなくて。」
愛「そうなのね。刈り上げでも良いならすぐにやってあげるよ。」
茂「え、刈り上げ・・・ですか」
茂は髪が伸びてボサボサしているが刈り上げほど短くした事がない。
そして茂はカットモデルの募集条件をよく理解していなかった。
愛「どうかした?刈り上げは嫌?」
茂「いや、今まで刈り上げる程短くした事なくて。似合わないんじゃないかと不安なんです。」
ここで愛のドSっぷりが発揮される。
愛「男なら短髪でしょ。それに今のボサボサな状態より似合うよ。」
茂「え、でもー3cm切ったら良いんですよね。そしたらた刈り上げるほど短くしなくても良いんじゃ。」
愛「正直、刈り上げや角刈りにしないと歩ちゃんの練習にならないのよ。そして必須条件にはこうかいていたのよ。
*カットの練習に協力できる方」
茂「え、そうだったんですかぁ」
渋っている茂に愛は畳み掛けるように続ける。
愛「別に君が望む髪型にしてあげても良いけど、それは練習じゃないし時間外営業になるから正規料金の2倍支払ってもらう事になるわよ。
高校生だと正規が3500円だから7000円になるわね。」
茂「7000円はキツイなあ。どうしよう」
まだ刈り上げを受け入れられない茂
愛と茂のやり取りを聞いていた歩が口を挟む
歩「私、本当に練習相手がいなくて困っているの。お願い、ね。悪くしないようにするから刈り上げの練習さして!」
愛「それに明日までに切らなきゃいけないなんでしょ。今切らなきゃ明日学校でひどい髪型にされるんじゃない?他のお店探すにしてもこの辺の美容室も床屋も定休日だから全部閉まっていると思うよ。
今ならタダでカッコよくなれるわよ。」
愛の言葉を聞いて決心がついた茂
茂「わかりました。歩さんのモデルになります。か、か、刈り上げにして下さい。」
歩「ありがとうございます!頑張りますね」
愛「やっと決心ついたか笑。じゃあ歩ちゃん
落ち着いて切るんだよ」
続く