MacOSX 10.14.6 Mojaveから

最新版の10.15.4 Catalinaにアップデートすると

パフォーマンスはどうなるのか?

 

先般のMedia Encoder最新版の

エンコーディングテストにて調べてみました。
 

今回行うのは

黒ゴミ箱 Mac Pro (Late 2013)

■MacBookPro 13 Retina 2019

この2台のOSXをアップデートして

 

最初からCatalinaであった
おろしがね Mac Pro 2019

のデータに近づけるのか?

各プロファイルにて比較してみました。

 

ソフトウェアは全て

2020年5月リリースの最新版

Media Encorder CC2020(Ver 14.2 build45)

となります。


評価を合わせるために
先回と同じファイルを使って試してみました。

 


OSアップデートの結果


MacPro2013のほうは


パラメータのUIアラートが少し変わった模様。


基本、ハードウェアエンコードの表示がされ

選択出来ていても

今回のパラメータ条件では

CC2019と変わらず、ソフトウェア実行なのか?


実際のエンコーディングについては

対象ファイルによるかもしれないが

残念ながら落ちた感じ、あまり変わらない。

誤差範囲レベルというトコロか。


CPUから負荷を逃す面では

若干何らかのパフォーマンスはあったのかも?




MacBookPro13  2019 のほうは


プロファイル選択も

ハードウェアがしっかり選択できた。

こちらもファイルの内容によるだろうが

OpenCLやMETALを利用すると

パフォーマンス向上を確認。


但し、ソフトウェア処理は

仕上がりファイルサイズが大きくなる場合も。


搭載メモリにもよるだろうが

尺が短いファイルには向いているかも。


MacPro2013よりもCPU負荷を解放して

GPUを活用しているようだが

マルチタスクではなく

単独で早く処理させようとした場合は

より高速クロックかつコア数の多いものが

有効であると思われる。




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以下詳細情報

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まず、MacPro2013(6Core)から

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■テストファイル①

昔のiPhoneで撮影した動画

約8分25秒、76,013KBのファイルをベースに。

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Bー1-①)プロファイル HWAcc_Metal

処理時間 3分37秒12→3分41秒44
仕上がり 588MB→変わらず

12スレッドフル稼働→変わらず

(6スレッド90-100%、6スレッド80-90%)

※選択できるが、

パラメータ"ハードウェア"はキャンセルされる

※選択できるが、パラメータは"ソフトウェア"でグレーアウト

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Bー2-①)プロファイル HWAcc_OpenCL

処理時間 3分32秒95 →3分35秒52
仕上がり 587.7MB→変わらず

12スレッドフル稼働→変わらず

(6スレッド100%、6スレッド80-90%)

※選択できるが、

パラメータ"ハードウェア"はキャンセルされる

※選択できるが、パラメータは"ソフトウェア"でグレーアウト=========================================

Bー3-①)プロファイル Software

処理時間 3分58秒13→4分03秒72
仕上がり 587.8MB→変わらず

12スレッドフル稼働→変わらず

(6スレッド100%、6スレッド 90%)

 

OSアップデートの結果

パラメータのUIアラートが少し変わった模様。

エンコーディングについては

誤差範囲だろうけれど

残念ながら落ちた感じ。

 

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MacBookPro 13 Retina 2019  i5-1.4GHz 

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Dー1-①) プロファイルHWAcc_Metal

処理時間 5分30秒05→5分22秒40
仕上がり 468.2MB→468.1MB

全スレッド稼働

物理4スレッドは

30%程度〜途中から100%〜その後30%程度

→ほとんど30%程度〜50%程度〜30%程度

HT4スレッドは

10%程度〜途中から80%〜その後10%程度

→ずっと5〜10%程度

プロファイルもハードウェアがしっかり選択できた。

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Dー2-①)プロファイルHWAcc_OpenCL

処理時間 6分08秒98→5分33秒03

仕上がり 468.2MB→変わらず

全スレッド稼働 

物理4スレッドは

30%程度〜途中から100%〜その後30%程度

→ほぼ一定30〜50%程度

HT4スレッドは

10%程度〜途中から80%〜その後10%程度

→ほとんど10%程度

プロファイルもハードウェアがしっかり選択できた。

METALよりもCPUを解放しているようだが

単独で処理させようと考えると遅くなりそう。

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D−3-①)プロファイルSoftware

処理時間 5分09秒69→5分06秒30
仕上がり 587.8MB→変わらず。やはり大きいまま。

全スレッド稼働 →変わらず

物理4スレッドは最初から終始100%

HT4スレッドは最初から終始80%程度

→変わらず

 

プロファイルはハードウェアとなっていたので

手動でソフトウェアを選択。

処理時間はハードウェアより速いがCPUを独占する。

前回と同様に

ソフトウェア処理では

なぜかファイルサイズが大きくなっている。

 

MBP13(2019)のCore i5搭載機種の場合は

OSX Catalinaにアップデートしたところ

Mac Pro (2013)に比べて

何らかが最適化されたのか?

誤差範囲なのか?

少しだけ改善された模様。

 

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■テストファイル②
新しいiPhoneで撮影した動画
約3分34秒、262,712KBのファイルをベースに。

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黒ゴミ箱MacPro2013

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B-1-②)プロファイル HWAcc_Metal

処理時間 2分26秒59→2分25秒20
仕上がり 277MB→変わらず

12スレッドフル稼働→変わらず

(6スレッド90-100%、6スレッド80-90%)

※選択できるが、パラメータ"ハードウェア"はキャンセルされる

※選択できるが、パラメータは"ソフトウェア"でグレーアウト==========================================

B-2-②)プロファイル HWAcc_OpenCL

処理時間 2分25秒44 →2分26秒08
仕上がり 277MB→変わらず

12スレッドフル稼働→変わらず

(6スレッド100%、6スレッド80-90%)

※選択できるが、パラメータ"ハードウェア"はキャンセルされる

※選択できるが、パラメータは"ソフトウェア"でグレーアウト==========================================

B-3-②)プロファイル Software

処理時間 2分38秒03→2分36秒94
仕上がり 277MB→変わらず

12スレッドフル稼働→変わらず

(6スレッド100%、6スレッド 90%)

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こちらも変わらずアラートのUI変更があった。

また、誤差範囲だろうが

CPUから負荷を逃す面では

若干何らかのパフォーマンスはあったのかも。

 

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D-1-②)プロファイルHWAcc_Metal

処理時間 2分09秒94→2分08秒68
仕上がり 277.2MB→変わらず

 物理4スレッドは終始40〜50%程度→変わらず

 HT4スレッドは終始5%程度→変わらず

プロファイルもハードウェアがしっかり選択できた。

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D-2-②) プロファイルHWAcc_OpenCL

処理時間 2分32秒47→2分27秒15
仕上がり 277.2MB→変わらず

全スレッド稼働→変わらず

物理4スレッドは

20〜30%程度〜途中から50%〜その後30%程度

→2スレッドが40〜50%、2スレッドが20〜30%

HT4スレッドは終始10%程度→変わらず

プロファイルもハードウェアがしっかり選択できた。

METALよりもCPUを解放しているようだが

処理も遅くなった。

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D-3-②)プロファイルSoftware

処理時間 3分31秒10→3分37秒18 少し遅くなった?
仕上がり 277MB→変わらず

全スレッド稼働 →変わらず

 

 物理4スレッドは最初から終始100%→変わらず

 HT4スレッドは最初から終始80%程度→変わらず

プロファイルはハードウェアとなっていたので

手動でソフトウェアを選択。

処理時間はハードウェアより速いがCPUを独占する。

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MBP13(2019)のCore i5搭載機種の場合は

OSX Catalinaにアップデートしたところ

やはり何らかが最適化されたのか?

誤差範囲なのか?

特にGPU活用により

CPUの負荷が改善された模様。

但し、そのぶん、若干の速度低下もみられる。

 

なお、CPUスペックの良いモノ

コアの多いモノについては

新しいロジックは

あまり良くないかもしれない。

 

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以下、使用機材とテスト詳細です。

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【マシンスペックMac-A】
Mac A号機

おろしがね Mac Pro 2019
MacOSX10.15.4 Catalina
最新パッチ適用済み
Xeon W @3.20GHz

(Xeon W-3245 3.20GHz - TB4.40GHz 

TBMax3.0-4.60GHz)
1Socket 16Core 32Thread
Mem. DDR4 -2,933MHz 384GB
Radeon Pro VEGA2 Duo 32GB

Afterburnerカード付き

(でも今回はH.264なので、あまり関係無いかな)

 

【マシンスペックMac-B】
Mac B号機

黒ゴミ箱 Mac Pro (Late 2013)
MacOSX10.14.6  Mojave

→10.15.4 Catalina 新パッチ適用済み
Xeon 6コア  @3.50GHz

(Xeon E5 1650v2 3.50GHz - TB3.90GHz)
1Socket 6Core 12Thread
Mem. DDR3-1,866MHz  64GB
AMD Fire Pro D700 x2枚 (6,144MB)

 

【マシンスペックMac-C】
Mac C号機

MacBookPro 15 Retina Mid.2012
MacOSX10.11.6 El Capitan
最新パッチ適用済み
Intel Core i7   @2.60GHz

(Core i7 3720QM 2.60GHz - TB3.60GHz)
4Core 8Thread
Mem. DDR3-1,600MHz  16GB
Intel HD Graphics 4000(1,536MB)

 

【マシンスペックMac-D】
Mac D号機

MacBookPro 13 Retina 2019
MacOSX10.14.6  Mojave

→10.15.4 Catalina 新パッチ適用済み
Intel Core i5   @1.4GHz

(Core i5  8257U 1.4GHz - TB3.9GHz)
4Core 8Thread
Mem. DDR4-2,133MHz  8GB
Intel Iris Plus Graphics 645(1,536MB)

 

Mac CPU比較表 IntelARK

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