舞台
文豪とアルケミスト
余計者ノ挽歌

無事に閉幕致しました。




稽古が始まる前からアプリも織田作之助という人物のことも多様な形で調べて続けて来ましたが
やはり、人間を演じることへの探求は止まることが無いなと思う次第です


今回の台本をただ読み上げるだけでは
きっと伝えきれない何かがある

ここら辺でいいかな
と一瞬でも思ったらこの作品は終わる

そんなことを常に考え続けて来ました



幸いにも
平野良くんを始めとするキャスト、スタッフの皆様に恵まれ
様々なアプローチを試すことも出来ました



九州男児なので、関西弁への恐怖もありましたが
文アルの世界の中で僕が発信出来る言葉にしっかりと責任を持ちたかったので

多くの方に日々ダメ出しを自ら求める日々を過ごさせて頂きました

ネイティブな方々に観て頂くときは特に緊張しましたが笑笑

演出の吉谷さん、キャスト、ブルズの中にも関西出身の方は数名いらしたので
本当に助けて頂いた日々です。







アンサンブル
という呼び方に違和感を持ってしまう
なんてことが
僕たちの中では多々あるのです。


同じ板の上に立ち、同じ日数、時間
いえ、それ以上のことを表現してくれて
作品の世界観を作り、僕らをいつも支えて下さった

彼らから教えてもらうこと
気付かされること
僕には無い才能に嫉妬すること

沢山あった

本当に心強いのです。


いつも、彼らのパフォーマンスから力を貰い
僕らはお芝居、文アルの世界に飛び込んで行けていました



文豪キャストが口を揃えて言いました
『彼らには敵わない』と。

本当に感謝しています。
メインもアンサンブルも無い

みんなで板の上に挑んだ
大切な共演者の皆々様です。




稽古からの日々を振り返るのですが
楽しく笑っている情景ばかりが先行して蘇ってきます。


稽古初日には想像もしなかったカンパニー力




文豪チームが京都公演の初日前に
全員集結する始末、笑



喧嘩をする訳ではなく
不毛な時間を過ごす訳でもなく
ただただ楽しく過ごすのでもなく

純粋により良い作品にする為にどうするか

と、話し合うことも沢山ありました。



そんな時間が
作家を演じているからこその目線なのか、役者目線なのか分別がつかないほど

言葉を残す者としての身の上から見ても
とても貴重で、幸せな日々でした





無頼派三人衆。

無頼派、ではありますが
僕は沢山の方に頼らせて頂いていました。

もちろん
無頼派の二人にも。



皆様に支えられて
皆様のおかげで完成を迎えられた今作。


僕の表現が
何かしら、あなたの人生を後押し出来ていたらなと
切に思うばかりです。

僕は本当に支えられ
『生きていて良かった』

と思わせて頂きました。


織田作之助を演じるにあたり
太宰治から
『生きていてよかった』
と我が耳で聴けたことは奇跡のような出来事です。



長々とすみません。_:(´ཀ`」 ∠):




明日からも
一緒に日々を重ねていきましょう。
一緒に生きていきましょう。



幸せなひと時をありがとうございました。


今作に携わって下さった全ての皆様へ。
感謝を込めて。


舞台『文豪とアルケミスト』
織田作之助役、陳内将。