昨日の学校公演を経まして
無事に


また逢おうと竜馬は言った



全行程終了いたしました





沢山のご来場
コメントやお手紙での声援
昔からこの作品を愛しておられる方々の目
初めてこの作品を観るよの期待
4度目の共演の達也さん
3度目の成井さん演出
D-BOYSとして
などなど


多方面に
プレッシャーも感じましたし

期待して下さる方々へ
その期待を超えてみせるってことと
僕に対する固定されてしまった
偏見というかイメージを
百パー覆す

ってのは胸にずっと持ってました




僕がキャラメルボックスさんのことを
好きになって

D-BOYSとまさかのコラボ企画

沖田総司なんて
今までの僕へのイメージでは
絶対にやれない様な役を貰って

そこの飲み会で
また逢おう~が一番好きですって
岡本みたいな役やりたいんですって
言ったのをキッカケに



パスファインダーでは
劇中劇に
組み込んで下さって


岡田達也さんと兄弟としての
コンビプレーや

引き込まれる様な
間とテンポを板の上で
目の前で魅せられました



そして今回
まさかまさかの

また逢おうと竜馬は言った


全編通して岡本をやれる


新撰組で一番好きな土方歳三をやれる







テンション上がらんわけないでしょう

本当に感謝感謝感謝でした




稽古が始まってから
序盤戦は楽しく明るく
芝居作りが出来ていましたが



途中、終盤は
ある疑問が僕を襲いました



『陳内将って人間はどこにいる』


ってこと。



役者をやっているんだから
陳内将なんか出てこなくていいだろ
その役だけ必死でやってろ
っていう人も居ると思いますが
少し我慢して聞いてください



僕が言いたいのは
悩んだのは
そんな目線のことではありません



少し抽象的になってしまうので
伝え方が難しいのですが



陳内将っていっても
一つの要素に過ぎなくもあれば
多数の要素で出来ている人間です


トラックの運ちゃんオトンと魚屋のオカン
アニキ姉貴は年子
三つ離れて末っ子として生まれて

人口3000に満たない島国育ち

中学まで
沖縄に行ったことを
海外旅行だと思うような少年

明確に持てない将来の夢を
記入しなきゃいけない用紙は
いつも誰かのマネ

野球選手、学校の先生、警察etc


高校に行って島を離れ
世界の違いに絶望し挫折の連続
どんどん閉鎖的思考の持ち主になる


相変わらず夢もなく
とりあえず勉強出来て
就職に有利な大学に行く

今度は楽しすぎて
このままでいいのか
自問自答、それを誤魔化す日々



そんな時に友人と見つけた
オーディション情報誌
大学中退を1年目の夏に決断


そこから始まった
芸能生活です



話すと長くなりすぎるので戻します


三津谷亮との
激アツストーリーは後日
もしくは
みっちゃんのブログに
熱く語られます…



戻りまして。

そんな陳内将がいたんです
きっと今も居るはずなんです

もちろん岡本、土方をやってる時は
その役に没頭し身を委ねていますが


僕が稽古中にやっていたのは
ともすると
誰かのマネに過ぎないんじゃないか
この音、この動き、感情も
外側から作ってるんじゃないか
その隙間からちょこっと顔を出す
陳内将
ってのが居るのか?


そんな疑問と勝手に
戦い始めました



この疑問は
誰かと飲みに行っても
なかなか解決するもんではないし
求める返事なんか一つもない
まいったなぁまいったなぁ
よし、一人で考えよう
ただし
板の上では全部忘れよう

そんな稽古終盤戦でした



ここから
劇場に入って、場当たりをして
音楽と照明、セットを目の当たりにして

再構築しなおす

お客様に届けたいもの
それ以上のものを届けるんだ


って思った矢先


物凄く体調を崩しました
人生初な症状と
見たことのない機械に
病院でコンニチハしました




そこで
全て真っ白になれました

それまで張っていた肩の力
こわばった表情
隙間のない脳みそ

全部ポーイっです


目の前の達也さんと
何を話したいかシンプルにそこから
場当たり、ゲネプロをやって
見えてたつもりの世界が
新しい角度で見え始めました




迎えたBlack初日
暗転中センターに立ち
ジワジワと明転し
お客様の拍手、歓声を頂いたところ

ごめんなさい
ここの記憶がないんです
;_;


ちゃんと真ん中で頭を下げていたはずですが
多分そこで記憶が消えました


楽屋に戻って
成井さん、加藤さんとお話しして

いい公演になれたのかな
って
少しだけ安心させて貰えました



そこから
喉の調子が芳しくない時もありました

ですが
目の前の達也さんは
物凄く喜んでるんです


いい声だ
その声だから伝わる感情
届く想いがある

そんな風に微笑むんです
ズルい大人だわ本当。笑


完璧に
僕の竜馬です。
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神戸公演Black千秋楽に
達也さんの挨拶の締めで

『また逢おう』

と言った時に
打ち合わせもしてないのに
完璧なシンクロになったと
Twitterで書かせて貰いましたが


実はその前日に
もう一つの奇跡が起きていたこと
知らない方ばかりだと思います


達也先輩は
本当にセリフを噛んだりしない方
それもそのはず
劇場に誰より早く入って
ウォーミングアップして
セリフを頭から最後まで復唱する

これを毎日続けてるんです

本当スゲェなぁって
いつも思うんです


その達也先輩が
神戸公演でほんの少しだけ
とあるセリフに詰まった時があったんです
と言っても
ほんの少しなので
きっとお客様も
他の出演者も気づかないくらい

でも
僕はずっと近くでやりとりしてきたんで
すぐに気づきました
その直後の僕のセリフの番

まさかの
僕も詰まるっていう事態
これも
皆様に気づかれているかは
定かではありませんが


二人で舞台袖にはけた時には
笑い転げました

そこまでシンクロせんでえぇ
つって笑


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楽しかったなぁ。

お客様ともっともっと
この時間を共有していたいです



また
逢えますよね


感謝の気持ち
ほんの少しだけの安堵
寂しさ
明日からの明るい未来の為
いろいろ詰め込んで

この一言でお別れしましょう





また逢おう!




陳内将