イギリスでは先月下旬にモデルロケットの国際大会が開かれ、そこに日本代表として出場した、神奈川県横浜市にある横浜サイエンスフロンティア高校・附属中学校の中高生チームが3位に入賞したそうだ。

モデルロケットは火薬エンジンを用いて飛翔する模型ロケットのことで、現在学校教育でも広く使われ始めているという。

今回のモデルロケットの国際大会には、同校チームのほかに、アメリカ・イギリス・フランスのチームが参加。採点対象となったのはロケットの打ち上げとプレゼンテーションで、トップがイギリス、2位がアメリカ、3位が日本、4位がフランスだったそう。

日本チームは、ロケットの打ち上げの際、下降する時にパラシュートの一部分が開かなかったために滞空時間が短くなり減点になったようだが、英語を用いたプレゼンテーションではアメリカやイギリスと同点を獲得したという。

中学3年生のOさんは、「手作りの機体で製作精度も高かったことを強みにしていたが、打ち上げの時にどんな問題が発生するかについては考えられてなかった」と話した。一方で、「モデルロケットを通して素材に興味が湧いたため、さらに詳しく学んでいきたい」とも述べたそうだ。

中学3年生のIさんは、「渡航費確保を目指したスポンサー集めで企業をめぐったことにより将来自分がどのようなことができるかを考え、視野が広かった」と感想を述べたとのこと。「プレゼンでイギリス・アメリカと同点だったのは、たくさん練習した成果の表れなので嬉しかった」とも話しているという。今後は、国際大会での優勝を目指していくそうだ。

チームのリーダーである高校1年生のNさんは、「3位という結果は悔しかったが、それ以上にチームで活動を行ってきた1年間のプロセスが価値あるものだった」と話したようだ。

今後モデルロケット大会に挑む学生たちには、今回の結果をバネに1位を目指して頑張ってほしいと思う。