広島・岡山道中記 其の弐の壱 | 松五の個室

広島・岡山道中記 其の弐の壱

早めに起床してまたセリフを繰り、チェックアウトの10時前にはロビーへ。

二乗さんがまた寝てるかもしれんなと三人で話し合った結果、フロントから部屋に電話をかけてもらうことに。

奇跡的に起きてました。

ホテルの人の愛想よく見送ってくれるのが気に入ったようで、二乗さんが一度表に出たのにわざわざフロントに戻って一声かけてましたが、たぶん向こうは笑顔の下で「はよ行きいな」と思ってたに違いありません。


一夜明けて広島市内は雲一つない晴天なり。

向かうは福山です。


車中の話はいつものごとく業界内のことがメインですが、今年は選挙妨害で捕まった某政党の話とかも(主に後部座席の鯛蔵・石松が)。去年は某局をぶっ壊そうとしてた党首の話とかしてたし、ほんまそういうの好きやなこの人たち。

で、鯛蔵さんはそのぶっ壊そうとしてた人が好きなわりに、ぶっ壊される側の局が制作してた大河ドラマを熱心に観てたようですが。

自由やな。


しばらく走ると海も見えてきて。

到着。


なかなかワイルドな駐車場に車を止めて、徒歩で向かいます。

目的地は阿伏兎観音(磐台寺)です。

二乗さんの腰を押してから歩き出します。すっかりフラフラな彼ですが。

タコの入った水槽を見て急に元気になります。

旅館の前のお地蔵さんにも熱心に拝みます。

海沿いを歩いたり、石碑の前で立ち止まったり。

真ん中のおっさん、誰やねんこれ(笑)

近くにいたご婦人に頼んで、集合写真を撮ってもらいました。

歩く間隔といい顔を向ける角度といい、揃いすぎやろ。

釣りはダメ。

そうこうするうちに盤台寺へ。

拝観料を払って入ります。

花手水を前にして、「この海も赤と黄色の花で埋め尽くしてみよ」と命令を下す二乗師匠。

……ウソです。たんに魚を見つけて喜んでるだけです。


いろいろと説明を読んでお地蔵さんやらお稲荷さんを拝んでから、手水で手を清めます。

いよいよ観音堂へ。


ここに来て急に謎のオーラを発しだす石松師匠。

一人だけボンヤリと何かを纏ってます。

本人曰く「観音力を得たり」とのことですが、光の加減の問題ですかね。


隣には足摺さん。


一足先にそちらに回って、観音堂の三人を下から激写。

すごい浸食されてますね。


あとから皆こちらへ。

二乗君はともかく、鯛蔵・石松両君がすごいおっさん感あるんですよね、この写真。

こちらもなかなかの風景。


そして魚が気になる二乗師匠。

徹底してるな。

さあ、戻りましょう。

おみくじ発見。

みんなで引きます。

一回二十円と、全然商売気ないのがいいですね。

石松君と私は大吉。

鯛蔵さんは吉、二乗さんは小吉でしたが写真撮ったのに両方ともピンぼけ。

先行き不透明みたいになってしまいました。

一方で石松師匠は七福神みくじも引いてました。

小吉。

悪なっとるやないかい。

わずか二、三分の間に、彼の運気はだいぶどこかに霧散してしまったようです。

この人、ちょいちょいおみくじ引き直しては運が悪化してますよね。


お腹もすいてきたので戻ります。

鳥が食べ残した魚の死骸を見て遠巻きに回避する石松師匠。

えらい過剰反応やな。

昼食をどこでとるかということになりまして、時間があれば草戸稲荷神社に寄って福山駅近くにでもと計画していたものの、思ったよりスケジュールが押していたので、そのまま道なりに東へ。

阿伏兎観音は鞆の浦からすぐ近くなんですよね。

ということで、鞆町はおてびへ。

店の名前はこのあたりの祭り・お手火神事からやそうで。

石松師匠は我々が何を食べるか決める前に早速中華そばを注文。

続けて私らとともに定食を頼むので、店の人が驚いてましたが、この人の体格を見ての通りですよ。

まず中華そばが来たのでがっつきだす石松さん。

このお店の名物の一つなので、シンプルながら美味しそうです。

そして待つことしばし。

定食も四つ運ばれてきました。

おてび定食やら小魚定食などありますが、私が頼んだのは小魚定食の方。

地元で捕れた小魚を、ちょっとずついろんな料理にしてあります。

うまいし身体にもやさしくていいねー。

まあ、隣ではどちらかというと身体に厳しい食べ方してる人が座ってましたが。

さっき、道に落ちてる死んだ魚見て悲鳴上げてたのに普通に魚食っとるな。

お腹も満たされたところで、一路岡山へ。

鞆の浦は前来た時に見て回ったので、次に向かいまーす。