邪気だけでもお腹いっぱいだというのに
「お前の内の不安だ」などと名乗るやつに話しかけられた。

なんだこいつは。変な霊にでも担がれてるのかな?とも思ったのだけれど。

話を聞いてみると
「お前が俺を大きくしたくせに光へ向かっている」とか
「憎い」を連発してきて、なにやら僕のことをかなり憎んでいるようだ。

最初は裏切り者に対するような険悪な態度だったけれど、何度か話すうちに落ち着いてきた。

小さな頃から不安に対して餌(エネルギー)を与えてきたことを指摘され、言われてみれば自分が幼少時からなにか言い知れない不安を抱えていたことを思い出した。
でも、幼子であった自分がいったい何に対してそんなに不安だったのかは覚えていない。

こいつは邪気のように、閉じ蹲踞をするのが気に喰わないらしい。
邪気はもう嫌がってはいないけど、不安の方は納得していない様子。

少し前まで悪夢ばかり見ていた原因がそいつの影響だったらしく、「6月いっぱいまで閉じ蹲踞をやめろ」と。
邪気といい、閉じ蹲踞のなにがそんなに気に喰わないのだろうか。

「なぜ6月いっぱい?」と聞くと
「どの道俺はこの先、これまでのようには生きられない。どんどん小さくなる。7月以降は構わない」と言う。

よく分からないけど、やはりこの辺りがひとつの節目になっているらしい。
それ以降、おかしな悪夢は見なくなった。

ってなわけで、いまは閉じ蹲踞おやすみ中。
7月からまたやるつもり。

またおかしな邪魔が入らなければいいんだけど。
「お前の内の怒りだ〜」とかいってね(笑)