仙骨をつかって歩幅を小さくして歩いていると、衝撃は地面から頭部へと直角に(まっすぐに)伝わる。

一方、一般的に採用されてる軍隊式行進歩きだと、歩幅が大きく、衝撃が地面から頭部へと鋭角に(ななめに)伝わる。

散歩していると、突如自分の内にこの考えが湧き上がってきた。

このことがどう良くないのか試してみようと思い、敢えて行進歩きで歩いてみると・・・

行進歩きをすると上半身が強ばり、頭が固定されたような状態になる。
ここに鋭角の不自然な刺激が伝わると、頭部が固定されているために衝撃が逃げることなく、ダメージとなってしまう。

一方
昔の日本人がしていたような、肚をつかって歩く動作だと小股になり、上半身の力が抜ける。
すると、地面からの衝撃が直角に頭部へと伝わり、かつ頭も衝撃に合わせて揺れるので、衝撃を逃がすようになる。

これは近年になって建築に使われるようになった免震構造と共通していて、あえて揺らす、一緒になって揺らすことで衝撃を逃し、倒壊を防いでいる。

日本人の歩く動作にはこの論理が取り入れられているように思う。
うまく衝撃をいなすことで、身体がダメージを受けないような歩き方を採用していた。

この感じはぷるぷる気功とも共通しているように思える。
もしかすると、日本人の【歩く】は自然とぷるぷる気功になっていたのかもしれない。

メモ代わりに記録しておく。