とりあえず飲み物が来たので軽くカンパイする

「二宮くんはこないだ卒業したのかな?」
オレはありきたりな入りの話題から振った

「そうです、今は小さな会社ですが働いています」

「差し支えなければ、どんな仕事を?」
出来るだけ丁寧に二宮くんに尋ねた

「小さなデザイン会社です
知り合いがやっていまして
ツテで働かせて貰っています」

「そうなんだ、て事はデザインもするのかな?」

「小さな広告とかですよ」
照れているのか顔を赤らめながら話す二宮くんは
サイコーに可愛かった

あぁ、俺もう二宮くん可愛いと思ってるな
もしかするともしかするかもしれないな

『しつれーしまーす、お料理おもちしましたー』
俺のいつもとは違う思考をかき消すように
潤が料理を運んできた

「お、おぉ、ありがとう
あ、二宮くんこれ美味いんだよ」

「そうなんですね、じゃぁ頂きます…
あ、ホントだ!とても美味しいです!」
薄茶の瞳を大きく見開いてニコニコした

キュン

あぁ、ダメだ
俺二宮くんに落ちたかも…


『ありがとう!
キミ、二宮くんいい子だね!
どうせ今日は翔くんの奢りだろ?
沢山食べてってよ!』

潤がなんか言ってるけど
ご機嫌な俺は

「おう、おう、勿論だよ!
二宮くんなんでも頼んでよ!」
なんて

「わぁーい、嬉しぃ♡」
なんて

すると潤が
『翔くん、頑張ってね!
わかんない事あったらオレに聞いてよ!』
俺に耳打ちしてニヤニヤしながら出ていった
なんだよ、
頑張ってって…
わかんない事ってなんのだよ//////


「…さん…さくらいさん…しょおさん!!」

「おぉ?」
いきなり大きい声で呼ばれてビックリした

「もー!ボクの話聞いてました?」
プクッと頬を膨らませる二宮くんは
まぁ可愛い

「ゴメンゴメン、なんだい?」

「しょおさんちってWiFiある??」

「勿論あるよ、パソコンで仕事持ち帰るからね」

答えると二宮くんは
パーッと今日イチな笑顔になって

「じゃぁ、しょおさんちに今日泊めて♡♡」
と、首を傾げてめちゃくちゃ可愛い顔で
お願いされた


二宮くん

キミの首コテンは、ダメだ
世の男どもがキミの言うことをなんでも聞いてしまうよ