最近、詐欺被害の記事をいくつか読んでいて、気になる共通点がありました。
AIに相談して、詐欺だと気づいた。
一見すると、
「AIが詐欺防止に役立った」
という話です。
確かにその通りです。
でも、私は別のところが気になりました。
AIに相談したのは、お金を動かした「後」なのです。
ある男性は、SNSをきっかけに投資を始めました。
アプリ上では利益が増えているように見え、投資額はどんどん膨らんでいきました。
そして大きなお金を失ったあと、AIチャットに相談。
そこで詐欺を指摘されました。
以前にも、暗号資産を何度か送ったあと、追加投資を求められて不審に思い、
AIに相談して詐欺に気づいたという事件がありました。
私は以前、
「振り込む前にAIに相談すれば、詐欺被害を防げるのではないか」
と思っていました。
でも最近、その考え方だけでは足りないことに気づきました。
なぜなら――
詐欺だと思っていない人は、そもそもAIに相談しないからです。
相手を信用している。
利益が出ていると思っている。
自分は正しい投資をしていると思っている。
そんな状態で、
「これ、詐欺かもしれない。AIに聞いてみよう」
と思えるでしょうか。
私自身、
「あのときAIに相談していれば……」
と思いました。
でも、それは私が実際に詐欺被害に遭い、あとから振り返ったから言えることなのかもしれません。
ここに、AIを詐欺防止に使ううえでの大きな壁があるように思います。
だから今、私は少し考え方を変えています。
「怪しいから相談する」のではなく、
「お金を動かすから確認する」。
これなら、相手を疑っていなくてもできます。
・AIでもいい。
・家族でもいい。
・友人でもいい。
・銀行員でもいい。
誰か一人に確認してから、お金を動かす。
AIに詐欺を100%見抜いてもらうことよりも、
お金を動かす前に、一度止まる習慣を作る。
こちらのほうが重要なのかもしれません。
迷ったら、一時間。
そして、もう一つ。
迷っていなくても、大きなお金を動かす前には一度確認を。
このことについて、実際の被害事例と私自身の経験を交えてnoteに詳しく書きました。
「AIに相談すれば防げる」は本当か――なぜ人は、お金を失った後にAIへ聞くのか
被害に遭ってからAIを開くのではなく、
お金を動かす前に、AIや誰かに聞く。
そんな習慣が広がれば、防げる被害はまだあると思っています。



